昭和五十三年 神戸神業 (三)

敵は常にわが身の内にあり。
油断は禁物。

良く磨く刃物に映る吾が身に、
しみ一つなきことを知る修業であれ。

高遠な理想の火は限りなし。
どこにでもある火を求むるな。
それぞれ違う人の火は
まちがいする程みがかれて、かえりみる程光るなり。

よくこらえ、よく楽しむ。
是れ人生の極意なり。

たくさん残そうと思うと、価値がない。
少しでもいいからいいものを残そうとする。
即ち、真価があらわれる。

まず人間は欲望をこらえることから修業をはじめることだ。
次に楽しむ前に必ず苦しむ工夫がいる。
こうして得られるものが極快楽というものである。

苦しんでいる状態があたり前なのである。
それが進歩の証拠であるからだ。

どこが悪いということはないが、どこがいいともいえない。
こんな時は最も危険なときである。
ひたすら物に打ち込むまで魂は眠っているぞ、
という警告である。

人知れず努力をする。
人知れず苦労をする。
これが魂の修業である。

人間は満たされるとだめになる。
腹八分目、心は六分目。
「常に進歩あり向上あるのは、足らないことを
知っているからである。」

整理整頓が最も大切。
心の整理を修業するからなり。