土曜神業録23(VOL.4)

第二章 次元界に合わせて出てくるスの神様 昭和60年7月14日

の神様について その二 】

それぞれの次元界における神

【深見先生】 パート1では、宇宙創造の神という概念を、歴史的あるいは教学的に分析いたしました。

それぞれの宗教に、中心の神様があることがわかりました。

じゃあパート2では、宇宙創造の神といっても個性がありますので、どこがどう違うのか。同じだと言えば、同じでございます。

同じなんだけども、完璧に同じかというと、そうではないわけです。宇宙創造の神という概念を持ってはいるんですけれども、ここで考えなきゃいけない思考方法は、次元界の 思考方法なんです。

概念といたしましては、無限絶対の宇宙創造の神。神道の人でも、頭の中には絶対神と。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、頭の中では同じく、宇宙創造の絶対神という概念があるわけです。仏教でも、頭の中の概念では全知全能の絶対神ですね。

こういうふうに、絶対神というふうにして、みんなそれぞ概念では同じなんです。

ところが、次元界というものがあるんです。この次元界というのは、例えば、日本人は日本人の想念の次元界の中で絶対神という概念をとらえている。

ユダヤ人はユダヤ人の想念の次元の世界の中で、絶対神をとらえている。

中国人は中国人の想念の霊界において、絶対神をとらえている。

仏教は仏教の世界、インドを中心にしますところの人たちの霊界の中で絶対神というものを掌握してるわけですね。

ですから、無限絶対全知全能の神という概念は全く同じでございますけども、その概念を持っている民族、概念を持っている国柄、概念を持っている風土が同じかと言えば同じではないわけです。

ですから、ここでその比較をしてみようということです。

そうしますと仏教もですね、インドのインド哲学なんかを見てみますと、陰と陽の二元論を乗り越えましたところの思考形態というのが、インド人の概念にあるわけです

時間の感覚もないし、それから過去と現在の感覚もない。

とにかくブラーフマンという、二元論を乗り越えましたところのベースがありまして、お釈迦様とか、あるいは達磨大師さんもインド人ですけど、そういう世界から仏教が出てきました。

ですから仏教徒の中には、陰と陽というものをある程度乗り越えました世界の概念があります。

中国は、陰陽、太極という形で極がありますけども、インド人と共通してるところは、やはり理論的で理詰めであります。

しかし、概念としてはプラスかマイナスかというよりも非常に柔軟な思考です。儒教と道教も、いわば陽と陰でして、全く相対するものが一つの国にあります。

それから、ヨーロッパ神界というのは一番イエスかノーかでありまして、陰陽の働きが形にはっきりと出ている。

そういうふうな国民性、風土ですね。 イエス・ノーがはっきりしている。

中国人は、大変理屈っぽいです。前にも言いましたように豊臣秀吉が明に 出兵に行きましたときに、もう信じられないと言ったことはですね…。

日本人が攻めに行ったわけです。

ところが、中国人は、「なんか、中国の向こうの方に、日本っつう国があって、攻めてきたんだとよ」

「そんなことはないだろう。この広い中国に、海から越えてくるなど考えられないことだ」

「だけども、来たらしいよ」

「それは何かの間違いではないか。いや信じられないな」

なんていうことで、みんなそれぞれに話しまして、本当に秀吉が攻めてきたということを明の人が認識するまで、6ヵ月かかったというんだから(笑)。

全員が意見統一して、攻めてきたんだなとわかるまで、半年かかったっていうんですからね。

これが中国の体質です。これは実話なんです。

それに比べて日本人というのは、軍配が右に行けば、ぱあっぱっぱっぱっと 皆が右に行きます。

ところが、中国人は「右に行け」と言えば、「なぜ右に行く必要性があるんだ。 左でもいい場合も考えられるかもしれない」と言ったり、わーわーわー言いながら「やはり、右に行くのがベストと考えられる」と言って右のほうへ行くという。中国人の軍隊はこうですよね(笑)。

中国では、それほど、それぞれの個我というか、私というものがあって、理詰めでくるから、いろんな哲学とか文学が発達してきたわけです。

日本人のように呼吸がぱっと一致すれば、ぱっぱっ、理屈を乗り越えてフィーリングでぱっぱっと行動できる。

暗黙の了解でぱっぱっと行く民族ではございません。

何でも理詰めで、論理的にはっきりとやるところがあります。

ああでもないこうでもない、ああでもないこうでもないと言ってるから、哲学が発達するんですね。

理屈や個我がしっかりしている風土です。だから、中国に行ってお米を食べても、ぱっさぱっさしてますね。

それぞれ のお米が独立して自己を主張してるというお米です(笑)。

日本のお米は、みんなお米が馴染みまして、みずみずしくて、おにぎりご飯が作りやすい。中国のお米はぱさぱさして、お米を焼いてぱらぱら食べる。

ポップコーンみたいにするにはいいんですけど、 おにぎり状態にはなかなかできにくい。

そういうふうに、お米を見てもそうです。

だから、ああいう中国のような教育とか法律とか、そういうようなものでやっていかなければ、一つの国としてまとまりがつかないわけです。

国土も圧倒的に広いですし。そういう国民性の中から出てきたものなんです。

ですから、中国の天帝というのは、非常に理論的に完璧な神様です。まさに神仙の天帝というのは、理としましては、本当に法則とか理というものに対しては完璧な、あらゆる哲学の根源です。

この天帝ですが、 実際は北極星の世界なんです。北極の老祖様。 太乙老人が本当は理詰めの天帝なんです。

太乙老人、即ち北辰の神様が中国人の絶対神なんです。この中国神仙界の次元には、こういう形で出てくるわけです。

絶対神という概念では、この風土のベースに合った形で出てくるわけです。

中国神 仙界の霊界は、北極星につながってるわけです。それから、キリスト教はギリシャ、ローマ文化の影響を受けています。

ギリシャ神話やローマ神話を見たら分かります。神様なんて言いましても嫉妬を燃やしまして、ゼウスがこうしなさいと言っても「いやだ。私はゼウ スの言うとおりにやらないんだ」なんて言ってね。 日本人には考えられないですよ。それぞれの神様がそれぞれに自己を主張しちゃって、妬んだり、嫉妬したり、途中で殺してみたりね。

ギリシャ神話を見たら、もう信じられないなと思うんです。

そういうギリシャ・ローマ文化の影響を受けたキリスト教の世界というのは、個我の主張が中国人なんかよりももっとすごいです。

今日は、はっきり皆さんに教えたいと思うんですが…。 ヤーベの神様、キリスト、ユダヤの神ですが、ヤーベの神様のご本体は、これは本邦初公開、世界で最初に私が今申し上げるんですけど、ヤーベの神様というのはどこから 来てるかと言いますと、実はアンドロメダから来てるんです。

アンドロメダ星雲の主宰神。 これがヤーベの神様となって出てきています。これ世界初、本邦初公開。今年の節分にいらっしゃった神様です。

あの方がヤ ーベの神様であるし、神なわけですね。この神様は物質次元にはっきり出てますから、胸のところにぼーんと来ました。

日本神界では、宇宙創造の神は、天之御中主だということを先ほど言いました。

それから、仏教における神は、久遠実成本仏の釈迦牟尼仏でございました。

このインド人の仏教の概念と、日本の神道の御中主というのは、ほとんどイコールでございます。実は、久遠実成本仏の釈迦牟尼仏に、私は実際に インタビューしました。

「ところで本仏さん、あなたどなたでございますか」

「天之御中主だよ」とおっしゃってました。

天之御中主、すなわち久遠実成本仏の釈迦牟尼仏というものであります。宇宙創造の神として、この御中主さんが出てきますね。

つまり、平田篤胤が言い始めました絶対神、日本の教派神道における絶対神と仏教の本仏さんは同じでございます。

ですから、神仏習合は理にかなっています。Iさんなんかも太陽に星ツアーに行ったときに、神様と坊様の両方に会ったと言っておられたでしょう? それは共通性があるからなんです。

日本神界を主宰しているのは、銀河系の主宰神・菊理姫様

ところが、この御中主というのは、本当の日本神界ではないのです。本当の 日本神界というのはそうではございません。

もっと縦に長く、奥が深く、一番 奥が深い。一番奥が深くなっておりまして、日本神界を本当に主宰しておられる方はどなたかと言いますと、実は菊理姫様の次元であります。

つまり銀河系の主宰神、菊理姫様。菊理姫様の次元です。

ですから日本神界の世界というのは、全てを包含しているわけであります。北極星も銀河系の中に入っておりますし、もちろん太陽神界も、全部銀河系の中に入っております。

いわゆる日本人の理というのは縦でもなく横でもない。ちょっと説明しましょうか。 縦でもなく横でもない。

皆さん、本当の宇宙創造の神というものは…。

本邦初公開、多いでしょう?

いいですか、本当の宇宙創造の神というものは、どういうふうに理解したらいいかといいますと、キリスト教にも、仏教にも、神道にもない。実は、数学にありまして、点でございます。

点というものは、質量もなく、絶対量もなく、距離も何もありませんね。 概念として、点は点ですから。しかし無ではありません。

点というのは点でありまして、てんでそれ以外には分からない(笑)。

この点が重なりますと直線になるわけです。

点が集まって、線になるわけです。線は縦のほうへ伸びていく線と横のほうに伸びていく線があります。その縦と横が交わる所、留め金になってる所は数学でいうグラフ上の原点ゼロですね。

この原点ゼロというものはまさに原点でありまして、この点は同じ点は点でも、この留め金の点は縦の線中にも入っているし、横の線の中にも入っている点であります。

同時にこれは、縦でもなければ横でもないけれども、縦であり横でありという点です。

そういう点ですね。またこの点はプラスであるしマイナスであるし、プラスでもなければマイナスでもないという点です。

そして、この点があるから回転するんです。この点の働きがあるから、車軸のように回転する。「老子」にありますように、車というのは軸があるから回転する。

車軸の働きは何も働かないという働きです。

車軸が動きますと、周囲のガラガラは動かなくなっちゃう。 だから車軸の務めは動かずにじっとしてるという、重要な働きがあるから周囲の働きがうまくいくんです。

こういう軸の働きをするのが菊理きくりであります。

働かないことによって、 すべての働きをするという働きであります。菊理姫様はまさに姫でありまして秘めているんです。菊理というのはいろんな理というものを秘めている。

そして菊理というのは、「利く理」でありまして、理を利かせる。

理を働かせる神様です。縦の理も、横の理も働かせる。

何も働かなくて、留め金でぱちっと留めているという働き、それが菊理でありまして、この菊理があるから、どんな理もうまくいってるんです。

そういうふうに菊理の姫でございますので、秘めている。内蔵している。いくらでも出てくるけども、表面からは分からない。

しかし、それは全部を動かしうるだけの母体となっている。そういうエネルギーというか、想念の世界なわけですね。

だから、日本人の想念の世界に、菊理姫という神様の概念を持っているので、神というもの、絶対神というものは、こういう形で出てくるのが本当の日本神界なんです。

御中主の概念ですと、ヨーロッパ的な「おれは、おれは」という形ですね。これは日本神道、神界の妙なるところです。「妙」というのは、まさに「少女」と書きます。ですから、主宰神は女性ですよね。

天照大御神というのは、光り輝くぴかぴかですけどもね。

「私は」なんて言って出てきますけど、 本来の日本の性質で見たらそうではなくて、もっとゆっ くりしていて、おおらかに覆ってるけれども、分からない。

「老子」でいうところの道とか徳とかというものは、菊理姫様の働きのことを、老子様が言って ると思います。

菊理姫様は銀河系全部を形成して、銀河系全部を生成化育して、銀河系の星と星との運行を司っているんですから。つまり、地球が自転してるのも、太陽が自転してお月様が回っているのも順序よく運行してるのも、菊理姫様が動かしてるわけです。

あまりにもでっかすぎて、分からないんです。秘めているので。地球の自転と太陽に対する公転。

自転し、公転し、星が順番に回っているという、宇宙の天体の動きの神様が菊理姫なんです。星の運行という理を利かせているという存在です。だから、最高の神力があるわけです。

だけれども、秘めて前には出てこない。日本は言挙げせぬ国だ。だから、姫 (秘め)なんです。

言挙げして、「私は菊理姫だ」、「私が星と星の運行を司ってる」なんていう形で出てきたら動かなくなるからね。

星と星を動かしているというのは陰でやってるわけです。この方が、宇宙の仕織り、日本の国とか世界の歴史の仕織りをしている神様なんです。

そういう、陰でもなければ陽でもない、と同時に陰であるし、陽であるし、これを利かせてる留め金になっている方が、大きく見てみたら、銀河系を主宰する神であり、星と星との運行を司る神であるわけです。

これは女神様で植松先生と同じ顔をしている神様です。ちょっと見たら、その働きというのは秘めて隠してるから分からない。だけども、いざ動くとなったら、それだけすごいわけです。

あんまりすごすぎて、陰に隠れておられる存在です。これが日本神道の中に眠っているところの、本当の神の出てくる あり方なんです。

菊理姫様も、宇宙創造の神なんですね。 銀河系を創造されたわけです。

ヤーベの神様というのはアンドロメダを作っておられますけど、アンドロメダよりも菊理姫様のほうが格は上です。

アンドロメダ星雲を主宰する神様は 男性神です。銀河系を作ってる神様は女性神です。

これも本邦初公開でござ います。

天之御中主は太陽系の主宰神

それでは、 天之御中主とは一体何なのか。インドの絶対神であるし、平田篤胤公が言いました従来の日本の宇宙創造の神、絶対者と言われていた天之御中主様。

久遠実成本仏の釈迦牟尼仏であるご本仏は何なのかと言いますと、この天之御中主というのは、菊理様の化身だと言っておりました。

もっとはっきり言いますと、地球を取り巻く太陽系を動かしている働きの神様です。太陽系を動かしている働きを天之御中主というわけです。

銀河系を主宰して、星と星を動かしている神様が菊理姫様としますと太陽系、即ち水金地火木土天海冥、これを運行し、司っておられる神様が天之御中主様。

それは即ち、菊理姫様の化身なんです。菊理姫様が男神の顔をして出てこられる。名前を変えて出てきてこられる。名前が変わると働きが変わる。働きが変わると姿も変わるんです。

本体は菊理姫様なんだと言ってました。 太陽系の主宰神です。

太陽だけではありませんよ。太陽は天照大御神様でしょう?

本当は、天照大御神というのは太陽の働き全てをいうのでありまして、 太陽神界の主宰神は、天照大霊女貴の神様という女神さんであります。この方も、菊理姫様の御魂がそういう形で出てきてるんです。

ですから神道では菊理姫様が天照大御神様の親であり、母体だというふうに言う場合もあるんですけど、それをもっと別な言葉で言いますと、銀河系主宰の神様が、お嬢さんに化身をしまして、太陽系の主宰神として太陽神界の 中にいらっしゃる。

どこのご出身かといえば、菊理姫様から出ている。そりゃそうですよね。太陽も銀河系から出てきたわけですから。

そう考えると、明快に理解できるんじゃないかと思います。

そして、太陽の中には六十四の街並みというか、コミュニティーがありまして、それぞれの働きが地上に出てきています。けんこんの卦がありますけど、森羅万象 六十四の卦があります。

宗教、学問、芸術、すべて六十四の象意に現れてきます。 易学も紫微斗数も気学も、全部太陽数の六十四を中心にしてできております。

気学というのは、園田真次郎さんが大正時代に大正館というものを作りまして、中国の奇門遁甲法をメイド・イン・ジャパンの易学に作りかえました。

園田真次郎という人が始めて作った、易学と奇門遁甲法の九宮を、易を中心にして作ったのが気学なんです。気学の元をたどればそこにくるわけでございまして、やはり六十四の卦、つまり、太陽神界で出ているものが中心になっています。

太陽神界で出ている六十四の卦に合わせて、自らをどうすればいいのかを見ていくんです。

こういうふうに、御中主様というのは太陽系でございます。菊理姫様は銀河系です。

何度も言いました。老祖様と菊理姫様の関係は「太乙老人、天帝はわが配下なり」と。

菊理姫様は何度もおっしゃいまして、私は「老祖様、そうなんですか?」と聞きました。

すると老祖様が「菊理姫様の配下だ」 と。 「いや、すごいな」と。

中国では北極星と太極が一番偉いと言いますけど、その上をもっと考えてみれば、銀河系を主宰する中に北極星はあるものだから当然です。なるほどと思いました。

天照大御神はいくら偉いと言われても、太陽系は銀河系の中にありますからね。

天文学で考えれば、なるほど当然だとなります。

こういうふうに考えれば、この菊理姫様が皇室の元でありまして、皇室の十六の菊の働きの元でありまして、八百万の神々様の母体であって、あらゆる宗教に出てくる宇宙創造の神を包含する、本当の直接出てくる神と言うことができます。