背後霊入門(Vol.4)

第三章 背後霊 中級編→願望現実のメカニズム

なぜ願望が実現するのか

守護霊に願いごとをすると、なぜ実現するのでしょうか。もちろん、守護霊が動いてくださるからなのですが、お父さんのようにデパートへ行ってテレビゲームを買ってきてくれるわけではありません。

では、どのようにして守護霊は人の願いを叶えるのでしょうか。

実は、守護霊は私たちの霊界、つまり「想い」の世界に働きかけて、ものごとを成就させるのです。そんなことで願望が実現するのかと思うかもしれませんが、この世のありとあらゆる出来事は、すべて私たちの想いがつくり出したものなのです。

たとえば、朝起きて顔を洗うのは、「顔を洗おう」という意思が先にあるからです。

そんなこと、いちいち考えて顔を洗う人はいないでしょうが、習慣になってしまっているがゆえに「顔を洗おう」と考えるのを省いているだけのことです。

あるいは食事をする場合でも、「何か食べたい」という意志、想念が先にあり、次に「何を食べようかな」といろいろイメージを膨らませるはずです。

そういう想いの世界、イメージの世界が実は、ほかならぬ霊界なのです。

洗顔や食事という卑近な例を挙げて説明しましたが、もっと大きくいえば、想いのなかに文化があるといってもいいでしょう。

実は、この文化という高度な想いの部分、精神の部分こそが神魂といわれるものであり、私たち人間に宿る神なるところなのです。

話をもう少し身近な願望に戻しましょう。

どんな仕事でも結構ですが、一つの仕事を成功させるには、まず、その仕事に対して「いい感じ」を持たなければなりません。大嫌いな仕事をイヤイヤやったのでは、絶対にいい結果が出ないのはいうまでもないでしょう。

「いいな」「素晴らしいな」という直感(感性)が、次に「どうやったらうまくいくのか」というイメージ(想念)を生み、そして、そのイメージが現実の行動を引き起こすのです。

この世のすべての出来事は、この感性(神界)想念(霊界)行動(現実界)という流れに沿って生み出されるものなのです。

自分が「いいな」と思う仕事で目標設定をする。そして「世のため人のため」という気持ちで、守護霊にお力添えをお願いする。

すると「どのようなやり方をすればうまく「いくのか」というイメージや想念を働かせるところに守護霊の力が加わって、願ったことが成就するわけです。

その守護霊の働きとは、たとえば人との出会いであることが多いのですが、偶然手にした雑誌の中に仕事のヒントが隠れていたりすることもあります。

あるいは、たまたまテレビのチャンネルをひねったら、出演者が自分の悩んでいた問題の答えを口にしたり、番組の中から仕事に役立つアイデアを得られたりというように、その現れ方はさまざまです。

ただ問題は、そうして一生懸命発信してくれている守護霊からのメッセージを受け止めることができるかどうか。ここに私たちにとっての大きなテーマがあるといっていいでしょう。

一霊四魂の働き

ここで簡単に、人間の霊的構造について説明しておきましょう。

私たちの体の肉体部分が、頭、胴、腕、足、あるいは内臓、筋肉と分かれているように、霊的な部分もそれぞれの役割に応じて、次の四つの御魂に分かれています。

奇魂:一智を司る。他の三つを総括する立場であり、霊感、直感をもたらすす

幸魂:和魂-親、和、つまり調和を司る。体にあっては内臓を担当

荒魂:勇気を司る。筋肉や骨格を担当

幸魂:愛情を司る。情や心の部分を担当

この四つの魂がワンセットになって、私たち一人ひとりの霊を形づくっているのですが、どの御魂の働きが強いかによって個性の違いが現れるわけです。

たとえば、芸術家タイプは総じて奇魂の働きが強く、格闘家などは荒魂の働きが強い、といった具合です。

また、他力を呼び込むのもこの四つの御魂であり、守護霊のパワーもこの四つに伝わり、運という形で現れます。

仮に、守護霊にお願いしたあと、知らぬうちに勇気がフツフツと湧いてくるようでしたら、守護霊のパワーが荒魂に働いていると考えて間違いありません。

この荒魂はものごとを完成成就させる働きがあり、現実界でも最も価値のあるものということができます。

また、あふれんばかりの愛情に満ちて、自然に人に優しくなってくるようでしたら、守護霊は幸魂に働いていると思っていいでしょう。幸魂は神仏をも動かし得る最も麗しい御魂です。

奇魂を鍛える方法

あるいは、周囲との調和を大切にしてものを考え、行動するようになってきたら和魂に働きかけているといえます。

そして、ヒラメキやインスピレーションが高まってきたら、守護霊が奇魂に働いていると判断していいでしょう。

守護霊の働きの現れ方はさまざまですが、最も直接的に影響を受けるのは何といっても性格です。

総じていえば、明るく発展的で「世のため人のために役立ちたい。困っている人を助けてあげたい」という慈悲慈愛の心を持っている人は、守護霊の影響を強く受けているといえます。

そして、その愛念に満ちた明るい性格ゆえに周囲の人の協力も得て、望んだことが成就して幸せになっていくのです。

守護霊の素晴らしさは、単に願いを叶えてくれることだけではありません。礼節を持って指導をあおげば、どんなことでもこと細かく教えてくれるのです。

それには無論、守護霊からのメッセージを的確にキャッチできなければなりませんが、コツさえつかめば誰でも受信できるようになります。

もちろん、守護霊は直接、電話をかけてきたりメールをくれたりするわけではありません。一般に、守護霊から伝えられるコミュニケーションの方法には次の二つがあります。

その①… 直接内流

その②… 間接内流

まずは、直接内流から―。

これは守護霊がパッと直感に働きかけることによってメッセージを伝えようとするもので、ダイレクトに本人へ伝えようとすることから直接内流といいます。

直接内流によって守護霊からのメッセージを受け止めるためには、先に挙げた四つの御魂のうち、とくに霊感を司る奇魂を磨き、常にピーンと冴えた状態にしておくことが大切です。

未来への予見性や創造性、あるいは未知のものを発見するインスピレーションなどは、すべて奇魂の働きです。

奇魂を霊眼で見ると、本人とそっくりな姿形をしています。大きさは小指の先ぐらいで、額の部分を通して本人のなかに入ったり出たりします。

この奇魂が体を自由自在に出入りできるようなレベルになると、霊界や星の世界にも自由に行けるようになります。

こうした状態を指して、「天眼通力」が開かれたともいいます。つまり、奇魂を鍛えるということは、霊能力を高めることでもあるわけです。

では、どうすれば奇魂を鍛えることができるのでしょうか。これを考えるとき、誰もが真っ先に思い浮かべるのが滝に打たれたりとか断食をするという、いわゆる荒行ではないでしょうか。

たしかに、昔から神通力を得るために滝に打たれたり断食をするなどの荒行が行なわれてきたのは事実です。

しかし、霊能開発だからといって特別な修行をする必要はありません。ちなみに、こうした荒行を後天の修行といいますが、実はこうした修行法は一歩間違うと大変な危険を伴うのです。

しかも、想像を絶する努力が必要な割には、効果があまり上がらない。自力で霊能を開発するというのは、決してお勧めできる方法ではない、ということを断言しておきたいと思います。

では、どうしたら奇魂を鍛えることができるかというと、進んで高級神霊と仲よくすること、つまり、守護霊と親しみ、守護霊が好むような人間になることです。

これに勝る奇魂のトレーニング法はないといっても決していいすぎではありません。

そのためには、まず我を捨てることが大切です。自らの内に眠る素直な心を大事にして、我執を捨てる。

そして「世のため人のため」に役立ちたいという、守護霊ほか高級神霊たちと同じ気持ちを大切にしていけば、向こうから親しく訪ねてきてくださるのです。

つまり、断食をしたり滝に打たれたりするよりも、高級神霊と波長を合わせることが何より大切なのであって、そうした自分をつくるべく努力を積み重ねていけばやがては霊能が開発されて、守護霊からのメッセージが受け取りやすくなるのです。こうした修行法を先天の修行といいます。

ということは、日々の生活態度が問われる、ということでもあります。守護霊は二十四時間いつもあなたを見守っていますから、都合のいいときだけ姿勢を正して守護霊にご指導をいただこうとしても、すべてはお見通し。目先のごまかしは効かないと心得るべきでしょう。

要は「天知る、地知る、我が知る」ということを知り、正しく日々の生活を送ることです。

直感の見分け方

奇魂が発達してくると、ふとしたヒラメキが湧いてきたり、インスピレーションを受けたりすることが多くなります。

なぜそう思ったのか理由はよくわからなくても、「これだ!」という気がしたら、それは守護霊からのメッセージと考えていいでしょう。

だいたいものごとがうまく行っているときというのは、直感に従って行動している場合が多いものです。

本人は自分の頭で考えたと思ってはいるけれど、最初にヒラメキがあって、理由は後からついてくるもの。すでに霊界で出来上がっているものを行動に移すだけですから、いちいち考えなくても済むのです。

「どうも自分は勘が鈍くて・・・」という方も心配する必要はありません。奇魂は、使えば使うほど強くなるし、繰り返すうちにコツもわかってきます。

つまりは、お稽古ごとと同じで、日頃から守護霊を強く意識し、どんな問題に関しても問いかける習慣を身につけることが奇魂を鍛えるコツなのです。

そうやって、こちら側からの発信を増やせば、当然のことながら返ってくる答えも多くなってきます。

最初のうちは、なかなかキャッチできないかもしれませんが、反復練習するうちにだんだん直感は冴えてきますから、心配することはありません。

ただし、直感が冴えてきたら、注意しなければならないことがあります。それは何かといえば、もし耳元でささやくような声が聞こえてきたとしても、決して耳を貸さない、ということです。

これはしっかりと覚えておかなければなりません。なぜ耳元でささやく声に耳を貸してはならないのか。それは、正神界のものではないからです。

守護霊にかぎらず、正神界の高級神霊は耳元でささやいたりペラペラしゃべるようなことは決してなりません。

「こうしなさい、ああしなさい」と具体的な言葉で手取り足取り教えた本人の魂の成長に結びつきませんから、あくまでもヒントを与えるだけなのです。

そこを考えれば、耳元でささやいたり、明確な言葉で教えたりする者の正体が何なのか、だいたいの見当がつくはずです。

そうです、どんなにもっともらしいことを語ったとしても、狐などの低級霊のイタズラがほとんどなのです。間違っても高級神霊がそのような真似をするわけがありません。

また、自動書記の類もまやかしであるケースがほとんどですので、奇魂が発達していて霊界との交信ができる人は、その点、十二分な注意が必要です。

では、守護霊からの返事はいつ、どのようにして返ってくるのかというと、夢中になって仕事をしているときとか、掃除や洗い物をしているときなど、われを忘れて一つのことに集中しているときがほとんどです。

対象が仕事であれ家事であれ、われを忘れて取り組んでいるその瞬間は「我」がありません。

少なくとも雑念妄想にとらわれているような状態ではありません。

ですから、守護霊からのメッセージをキャッチしやすいのです。それを考えれば、守護霊に願いをかけたあと、ボーッとして返事を待つのがいかに間違っているか、容易におわかりになるはずです。

では、座禅や瞑想をして守護霊からの返事を待つというのはどうかというと、これまあまり感心できません。座禅や瞑想は魔が入りやすく、大変危険なのです。

そんなことをするよりも、とにもかくにも目前のしなければならない仕事しなければならない家事に一心不乱に取り組むことです。

それが、前述した日常生活での修行であり、守護霊からのメッセージを正しく受ける秘訣でもあるのです。

守護霊からのメッセージにかぎらず、神霊界からのメッセージを受けたとき、それが正神界からのものか邪神界からのものか判断がつかないときには、そのメッセージを受けたとき、自分がどのような精神状態であったのかを省みたらいいでしょう。

もし「世のため人のため」という愛念の心会社の経営者なら従業員や取引先の幸せを真剣に想い、祈っているときに受けたメッセージだったら、それは真実、正神界からのものと判断していいでしょう。

反対に「われよし」の心――たとえば海外旅行の資金稼ぎのために一発、馬券を当ててやろうと夢中になってレース検討をしているときに受けたメッセージであるなら、それは邪神界からのものと思って間違いありません。

それからもう一つの判断方法として、受けたメッセージを現実界の常識に照らし合わせて考えてみる、という方法があります。

守護霊をはじめ正神界の高級神霊たちが現実界の常識とあまりにかけ離れたメッセージを送ることはまずあり得ません。

ですから、そのメッセージを常識に照らし合わせてみて、割りきれるようでしたら、守護霊からのメッセージと判断していいでしょう。

そうやっていろいろ考えてもわからないときには、自分の願ったことが本当に「世のため人のため」という愛と慈悲の心から出たものかどうか、真心のこもった祈りであったかどうかを反省し、守護霊に投げかけてみればいいでしょう。

「もし間違っていたら教えてください」とお願いすれば、鴨居にガツンと頭をぶつけたり、玄関を出た瞬間にすべって転んだりなど、非常にわかりやすい形で教えていただけるはずです。

周囲の人の口を借りて伝えられることもある

先ほど述べたように、守護霊からのメッセージを受信する方法には、直接内流と間接内流がありますが、ヒラメキやインスピレーションを通じて伝えられるのは直接内流の代表的なものといえるでしょう。

これに対して、間接内流というのは守護霊からのメッセージが何か媒介を通して伝えられることをいいます。代表的なものは、人の口を通して返事が示されるケースで、実際にはこれが最も多いようです。

直接内流で伝えようとしても、本人に専門知識がなければパッとひらめいても何のことかわからないかもしれません。

そういうときは、専門知識のある人に守護霊がかかって、その人の口を通して教えてくださるわけです。

また、直感力が弱く、ヒラメキやインスピレーションと縁のない人もいるでしょう。そういう人の場合、守護霊はあの手この手と間接的な方法でアプローチを試みられるのです。

こちらが真剣に祈れば、守護霊としても何とかしてメッセージを伝えなければなりません。

そこで、問いかけた問題についての答えをさまざまな形で示し、本人に気づかせようとされるのです。

たとえば、車を買うことを決めたものの、ベンツにするかカローラにするか迷っていたとしましょう。

ベンツは昔から憧れていた車で、いつかは乗りたいと思っていた車です。もちろんキャッシュでポンとは買えませんが、ボーナスを頭金にしてローンを組めば何とかなりそうです。

しかし、子どもも育ち盛りで家計への負担は大きい。いろいろ迷ったものの結論が出ないので、守護霊に聞いてみることにしました。

「守護霊様、こと分けて申し上げます。ベンツがいいか、カローラがいいかお教さい。家族みんなの幸せのためには、どちらがいいでしょうか」

いつものように、ハッキリと言葉に出して謹んで申し上げます。

「あのネ、ベンツもいいけど、分相応っていうものがあるんじゃないかな。いまはカローラでガマンして、将来、部長に昇進したらベンツにしなさい。いまベンツを買ったら奥さんが家計のヤリクリで苦労するよ。夫婦ゲンカの種になるから、カローラにしなさい。小回りが利いて、よく走るよ」

一生懸命、直接内流で答えを示しているのですが、本人が「ベンツが欲しい。ベンツが欲しい」と執着しているので、守護霊の声が届きません。

そんなとき、郷里のお父さんから突如として電話がかかってきました。

「最近のカローラはずいぶんいいみたいだぞ。燃費もいいし、高速でも安定している。やはり車は実用的でないとな」

一昨日まで「車だけはいいものに乗れ」といっていたのに、急にカローラと言い出しました。実はこれが、守護霊からのメッセージなのです。

このように、守護霊は間接内流においては他の人の口を通して教えることが多いのですが、これだけではそれが守護霊からのメッセージなのか、お父さんの個人的な意見なのか、なかなか判断がつかないのもまた事実です。

答えは三回以上示される

守護霊になる霊は総じて、非常に律儀な方が多いらしく、一度でダメなら、二度、三度と答えを伝えてくれるのがふつうです。

ここらあたりはまさに“魂の教育係”としての面目躍如といったところですが、どんなに鈍感な人間でもメッセージをキャッチできるように、三回以上お伝えになるのが間接内流の特徴です。

実に涙ぐましい努力というべきでしょう。

「何だ、オヤジのヤツ、急にカローラなんて言い出して、どうしたことなんだろう?」

そう思っていると、また電話のベルが鳴りました。

「久しぶり、最近どうしてる?」

今度は友達からの電話です。

「うん、まあまあだよ。君こそどうしてる?」

「…ああ、そう」

「いやあ、ちょっと前、車を買ったんだ。カローラなんだけどさ、結構爽快だよ」

「どうしたんだ。何驚いているんだ?」

「いや、ちょっと」

同じようなことが二回続けば、誰でも少し気にかかります。それでも、まだ決めきれずに玄関を出て、バス停でバスを待っていると、急に車が止まって声をかけられました。見ると、車はカローラです。

「いやあ、田中君じゃないか」

「あっ、先輩。この近くだったんですか」

「いや、ちょっと通りかかっただけだ。また今度、飲みに行こうよ」

これで三回目です。カローラ、カローラ、カローラと続くと、さすがにベンツのほうがいいと思っていた心が揺らぎはじめます。

「よし、この際カローラにするか」

そう決心した途端、玄関のチャイムがピンポーン。

「お車いかがですか。今、春のキャンペーンでカローラがお勧めなんですけど」

セールスマンまで来た。ダメ押しの四回目です。

「わかりました、守護霊様。カローラにします。ベンツは諦めます。お返事ありがとうございました」

もう観念するしかないでしょう。

一回目はお父さんからの電話、二回目は友達の電話。三回目は、バス停でバスを待っているとカローラが止まった。ふだんは目に入らなくてもこういうときはドキッとするものです。

車の中から先輩に声をかけられたわけですが、ふだんなら別にカローラに乗っていても驚きはしないでしょう。これも守護霊が教えているのです。

このようにして、守護霊の答えが返ってくるわけですが、神道ではこれを「クシロを取る」といいます。つまり、ご神意というものをいくつか証を取って確認するわけです。

ちなみに、クシロを取る場合は三つを基準とします。三回同じようなことが示されれば、これはもう守護霊からの答えと思って間違いありません。

わからなければ何回でも問いかけよ

わかりやすい例で説明しましたが、このようにハッキリと明確な答えが毎回示されるとはかぎりません。

たとえば、車のことで悩んでいるのに、突然、友達からかかってきた電話は家具の話かもしれません。

「この前、ドイツ製のソファーを買ったんだけどね。デパートで見たときにはいいと思ったんだけど、部屋に置いたら大きすぎて、何か部屋にマッチしないんだ。

やっぱり日本人には日本製のものが合っているよね」

これも守護霊が答えを伝えようとしているのですが、果たして本人が気づくかどうか。

ここは発想の柔軟性と咀嚼力の問題ということになります。

もっとわかりやすく教えて欲しいと思うかもしれませんが、守護霊としてもメッセージを伝えるためにわざわざ友達に必要のない車を買わせるわけにもいきません。

そこで、周辺にある材料のなかから一番適したものをピックアップして示されるわけです。

それは、たまたまつけたテレビの画像に示されるかもしれません。本や新聞記事のなかから発見するかもしれない。ネットサーフィンをしていて、偶然目についたサイトに載っているということもあるでしょう。

つまり、身の周りのありとあらゆるものが守護霊からのメッセージである可能性があるということであって、よほど意識していないと、とかく見過ごしてしまいがちなのが、この間接内流でもあるのです。

ボーッとしていたのでは、せっかくの守護霊からのメッセージもキャッチできません。

やはり、いつもアンテナを張りめぐらし、どんなヒントも見逃すことのないように心を研ぎ澄ますこと。これを忘れてはなりません。

守護霊に守られていることを強く信じ、人と話をするとき、本を読むとき、守護霊からの声を聞く心構えでいることです。

それでもわからなければ、何度でも尋ねてみればいいでしょう。守護霊にはお骨折りいただいて申しわけない気もしますが、むしろこれは、守護霊にしてみれば好ましい態度に映るはずです。何度も何度も問いを発し、確実な答えが得られるまでクシロを取れば、最終的に出した結論に対する確信は揺るぎないものとなるでしょう。

先ほども述べたように、直感やインスピレーションは、本人の「こうなって欲しい」という意識が入って狂いが生じる危険性があります。

また、低級霊が介入する危険性もあります。その危険性を避けるためにも、直接内流と間接内流の併用が最適の方法といえます。

とくに、一生涯を左右する大きな問題の場合にはこの態度を貫くべきです。あらゆる角度から徹底して問いを投げかけ、もう絶対に間違いないと確信できるまで、その証を取りつづけることです。

そこまで真剣に祈れば、守護霊も喜んでお骨折りくださるに違いありません。

感謝の気持ちは必ず表せ

さて、願望が叶えられたり、また、悩んでいる問題の答えを教えていただいたとき、絶対に忘れてならないことがあります。それは守護霊のお働きに対する感謝です。

「守護霊様、いつもお見守りくださいましてありがとうございます」というのは、あえていえば日常的なあいさつでしかありません。

特別な問題についてお力添えいただいたら、その都度、そのことに対して感謝の意を表明するのが礼節というものでしょう。

これは人間社会でも同じことではありますが、守護霊は秩序や礼節に対してことのほか厳しいことは前章で説明したとおりです。

「守護霊様。○○の件につきましては、本当にありがとうございました。お蔭様で、すべて問題は解決いたしました。これからも一生懸命に頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします」

最低限、これくらいは言葉を尽くすべきでしょう。そうすれば、「これくらいの働きでこんなに喜んでくれるのか。次はもっと大きく助けてあげよう。何でも相談に乗るぞ」ということになるに違いありません。

つまり、リピートオーダーが効くわけです。この感謝の祈りを忘れていると、守護霊はだんだん動かなくなります。

稲荷狐のようなバチを当てるようなことをなさるわけではありませんが、そのことに気がついたら、お詫びして、改めて感謝の意を示すべきでしょう。

人間社会でもまったく同じで、地位も名誉もある立派な人に助力をお願いしておきながら、成就したら知らん顔、頼むだけ頼んでお礼の電話一本もよこさなかったら、「なんて礼儀知らずなヤツだ。今度何か頼んできても動いてやらんぞ」ということになるのは当然です。

守護霊も元は人間なのです。私たちと同じように喜怒哀楽の感情を持っているのです。そこを忘れてはいけません。

逆に、そのことをよく知って、常に守護霊に喜んでいただくようにもっていくと、気分よく動いてもらうことができます。

では、守護霊に喜んでいただくにはどうしたらいいのでしょうか。礼を尽くすのは当然のこととして、それとは別に守護霊を感動させる奥の手があるので、それをちょっと紹介しておきましょう。

結論から先にいえば、守護霊への祈りの言葉、そして感謝の言葉を守護霊が生きていた時代の言葉にして言上するのです。

つまり、万葉集や古代歌謡、短歌、祝詞などのような形にして祈るわけです。そんなこと、できっこないと思う向きも多いでしょうが、要は熱意です。

日頃から万葉集や短歌、祝詞などに親しむように努めれば、誰でもできるようになるはずです。

どうしても無理だとおっしゃるなら、何にでも「候」をつけて候文にしてしまってもいいでしょう。

そうやって守護霊の世界に歩み寄る努力を見せれば、必ずや守護霊の受け取り方も違ったものになるはずです。

感謝の内容はすでにテレパシーで伝わっていますから、ヘタでもかまいません。

あなたの守護霊がどの時代に生きていたかはわかりませんが、およそ無学文盲の守護霊というのはお目にかかったことがありませんので、時代と教養レベルがピタリ合えば非常にお喜びになります。

そこまでの努力と誠に感動されるのです。

昔の人の気分に浸れば、その時代に生きた守護霊の気持ちもだんだんわかってくるでしょうし、知らず知らずのうちに教養も身につくというものです。

守護霊追い込み秘伝

守護霊へのお礼にお金は一円もかかりません。稲荷狐のように油揚げを要求したり、蛇のように卵やお酒を欲しがるわけではありません。

感謝の意を忘れず、それを言葉で表せばいいのですから、心を込めてどんどんお礼すべきです。

毎日を「感謝、感謝」の気持ちで過ごせば、人は誰でも幸せな気分になってきます。しかも、感謝の効用はそれだけではなく、現実的にも思わぬところで得をすることもあります。

これは拙著「強運」にも載せた話ですが、たとえば、電車に乗ったらたまたま目の前に一つだけ席が空いていて、運よく座ることができたとしましょう。

「守護霊様、ありがとうございます。今日は一日忙しくてとても疲れていたんです。このお心遣いは一生忘れません。どうもありがとうございました」

こう感謝の言葉を述べたものの、これは別に守護霊が動いたわけではなかった。こういうとき、守護霊はどんな気持ちになるでしょうか。

「よしよし、わかった。仕事で疲れているなら、明日は私が責任を持って一つ席を用意しておいてやることにしよう」

こうして、次の日も、また次の日も、帰りの電車は必ず座れるようになる、というわけです。これはあくまでも一つのたとえですが、相手が感謝しているのにそれを無視するような冷たい守護霊はいません。

何かにつけて常に守護霊のお蔭だと思って感謝をしていると、守護霊としても「動かざるを得ない」のです。これを私は、”守護霊追い込み秘伝”と呼んでいます。

「日々、感謝の気持ちで暮らしていると自然に運がよくなる」というのは、世間一般でもいわれていることですが、これには、こうした神霊的な背景もあるわけです。

霊界納得秘伝

毎日を感謝の気持ちで過ごせればいうことはありません。しかし、現実界で生きていく限り、いつもそういう気持ちになれるわけではありません。

仕事でも学校でも家庭でも、ときとして人間関係に軋轢が生じるのは避けられません。とくに仕事においては、たとえイヤな上司や取引先であっても、頭を下げつつ上手に付き合っていかなければなりません。

ここが宮仕えの辛いところではありますが、守護霊をうまく活用して、どんな人とでもうまくやっていく方法があります。

名づけて”霊界納得秘伝”。これは拙著『大金運」(たちばな出版刊)の中で「深見流・大金運、出世ヒント集その2」として紹介した話ですが、ここでもう一度、ご紹介することにしましょう。

どんな人にも守護霊はついています。ということは、上司や取引先にも守護霊はいるわけで、相手に会う前にその守護霊に事情をよく説明しておくと、交渉がうまく運ぶことが少なくありません。

相手が苦手なタイプであったり、切り出しにくい用件の場合であっても、心がざわついたり、萎縮したり、苛立ったりせず、不思議とスムーズに話が進み、相手が納得してくれるようになることが多いのです。

非常に便利な方法ですので、ぜひ一度実践してみてください。

基本的な心構えから述べていきましょう。

非は明らかに相手にあるのに頭を下げなければいけないというような不条理は、多かれ少なかれ誰でも体験しているはずです。

そんなときには、憤慨したり逆に落ち込んだりしがちなものですが、それでは少しばかり智恵がなさすぎます。それに何より人生が

愉しくありません。不条理なことに直面したときには、次のように考えたらどうでしょう。

「あんな人でも現世に生まれてきたからには、何か天命があるはずだ。

そして、それを守る守護霊がいるはずだ。人間は尊敬できないけど、守護霊なら尊敬できる。あの人の背後にいらっしゃる方々に頭を下げよう」

こう思えば、自分の心に無理がなくなるでしょう。相手の守護霊も感心するので、直接、本人と会ってもスムーズにことが運ぶようになります。

場合によっては、相手が自らの非を悟り、頭を下げてくるかもしれません。あなたの礼節に、目に見えざる相手の魂が応えてくれるのです。

では霊界納得秘伝〟の具体的なやり方を紹介しましょう。

「○○さん(相手のフルネーム)の守護霊様、守護神様、御魂様」

まずは、この言葉を十回以上、念を込めて唱えます。自分の守護霊とは日頃頻繁に交流していても、その人の守護霊・守護神とはファースト・コンタクトなのですから、丁寧に呼びかけて、こちらに気づいていただかなければなりません。

そのためにも、相手の守護霊、守護神、御魂がその場におられることを強く確信しながら祈る必要があります。

そうやって確信すると、霊的な感応力は数段アップするのです。

次に、その人の守護霊および背後霊たち、守護神、そして本人の顔をしている御魂(光の玉をイメージしてもよい)に対して、ことの次第とこちらの言い分をなるべく事細かく言葉に出して言上します。

とにかく、穏やかにかみ砕くように事情を説明することが肝要です。

そして、最後の締めくくりとして、必ず相手の幸せを祈ります。

「○○さんにとっても、私にとっても善なるほうへお導きください」

これを忘れないように。あるいは、「もし、私が間違っておりましたら、○○さんの口を通して私にお示しください。よろしくお願いします」と祈ってもよいでしょう。

もちろん、先方の守護霊に祈る前に、自分の守護霊に事情を説明しておくことを忘れないようにしましょう。そうすれば、自分の守護霊と相手の守護霊が協力してことの解決に当たってくれるはずです。

こうして、霊界における守護霊の架け橋をつくってからことに当たるのが”霊界納得秘伝”なのです。

この秘伝を行なうとき、一つだけ注意を要することがあります。それは、自分の守護霊に祈るときもそうですが、決して自分の希望する結果だけを祈らないということです。

守護霊というのは、過去、現在、未来を見通したうえで、高い見地から導いてくださっていますので、前章でも述べたように、最終的な判断は守護霊に委ねるという心構えを忘れてはなりません。

自分の言い分を精一杯主張したら、最後はさっぱりと執着心を捨てる。そのためには、結果はすべてお預けするのです。

さて、職場で実践するときのポイントを述べておきましょう。

NO.1… 人が見ていなければ廊下でお祈りを唱える

NO.2… 人が見ているときは、トイレの個室のほうに入り、密室の中で祈り込む。周囲に人がいるような場合は、水を流して祈りの声が外に漏れないようにする。

NO.3… 相手を訪ねてドアをノックするときは、「ノックは相手の守護霊様へのあいさつ」と割り切り、頭を下げるときは「相手の守護霊様、守護神様、御魂様に対するあいさつ」のつもりで行なうこと。

NO.4… 守護霊と密接なコンタクトを持つためのパワーコール(これについては拙著「強運」に詳しいので、ぜひ参考にしてください)を相手に会う直前に口の中で唱える。できれば三十六回唱えるとよい。

NO.5… 相手からおこごとを頂戴しているときは、顔を神妙にしながら心の中ではパワーコールを唱えつづける。すると、相手の怒りは最小限度に抑えられる。

以上のようなことを基本に、自分なりに状況に合わせていろいろ工夫してみてください。

この秘伝は職場の上司や取引先だけでなく、学校やサークルでの活動、また夫婦ゲンカに至るまで、人間関係全般に応用できます。

もちろん日頃、自分の守護霊と親しく交流していれば、それだけ強い効果が期待できるでしょう。

霊的ストレス発散法

人間関係の軋轢というのは日常茶飯事。人と会ったあと、不愉快な思いをいつまでも引きずったり、あらぬ噂が耳に入って心が乱されることも多々あります。

そういうときであっても常に感謝の気持ちを忘れないようにしたいところですが、なかなかそういう気分になれないときもあるでしょう。

社会生活を営んでいればやはり、いろいろストレスが溜まるのはなかなか避けられないものなのかもしれません。

そうした日常的なストレスを心の中に押し止めたまま、無理やり「感謝」しようとしても、かえって暗い想念をつくってしまうだけです。

やはりストレスは何らかの方法で解消すべきでしょう。では、日常的に発生するストレスをどう解消したらいいのでしょうか。

ストレスの解消に関しては人それぞれ、いろいろな方法が試みられていると思いますが、最良の方法は、日頃の不平不満をすべて、守護霊にぶつけてしまうことです。

「えっ、守護霊を不平不満のはけ口にするなんて、そんなことしていいの?」という声も聞こえてきそうです。

しかし、守護霊は何でもお見通しなのですから、守護霊の前で格好をつける必要は何もありません。不平不満でも何でも、どんどんぶつけて相談すればいいのです。

人間関係において自分の弱みを見せることができるのは、よほど親しい相手にかぎられます。

それと同様、守護霊に文句でも不満でも何でもぶつけられるということは、それだけ守護霊との距離が縮まっているということでもあります。実は、守護霊もそういう接し方を望んでいらっしゃるのです。

だからといって、守護霊に向かって「バカヤロー」などと悪態をついてはいけません。

あくまで、礼節は守りながら、友達に愚痴をこぼすように、心の中のもやもやを全部、打ち明けるのです。守護霊は立派な方ですから、「わかった、わかった」といいながら、辛抱強く聞いてくださるでしょう。

たとえ、あなたのほうに非があったとしても、よほど人を呪うようなことでも口にしないかぎり、咎めだてたりせず、ただ黙って聞いてくれるはずです。逆にあなたのほうが正しければ、それは「願い」として聞き入れ、そのいい分が通るように霊界からちゃんとセットしてくれるでしょう。

文句をいっているあなたが正しくても間違っていても、ちゃんと聞いてくださるのですから、まさにストレス発散に最適。こんな相手は、現実界にはまず存在しません。

ストレスが発散され、いい分が正しければ、それをちゃんと聞き届けてくださるのですから、まさに一石二鳥といえるでしょう。

さらに、心に余裕ができて、周りの人に愚痴をこぼさなくなれば「いい人」「できた人」という評判も立ちます。一石二鳥どころか一石三鳥も四鳥もの効果が期待できるわけです。

ただし、毎日愚痴ばかり聞かされたのでは、いかに守護霊といえども、いい加減ゲンナリしてくるでしょう。

ですから、イヤなことばかりでなく、いいことがあったらそれも逐一報告するようにしたいところです。

そして、それが全部、守護霊のお蔭だと心から感謝することです。文句や愚痴がだんだん減って感謝することが増えれば、それだけあなたの運がよくなってきたということでもあります。

そのころには、守護霊のパワーもどんどんアップしているに違いありません。

基本的なことから秘伝に関わる部分まで、守護霊の活用方法をいくつか紹介してきましたが、ここで挙げた方法がすべてではありません。

あくまでも付き合い方次第で互いの関係が素晴らしく発展していくように、守護霊のパワーをどう引き出すかはあなた次第なのです。

自分にも個性があり、守護霊にも個性があるので、原則を踏まえたうえでそれなりに付き合い方を工夫して、よりよいパートナーシップを築いていっていただきたいと思います。

ただし、対等の関係ではありませんので、くれぐれも礼節だけは忘れないように、しつこいようですが申し添えておきます。

また、霊界納得秘伝〟で使用したパワーコールの意味といろいろな使い方については、拙著「強運」に掲載されていますので、併せて参考にされることをお勧めします。

このパワーコールには、守護霊を中心に善霊や幸運の”気〟が大集合し、大きく守護され、さらに自分自身と守護霊が合体し、霊感が鋭く研ぎ澄まされる働きがあります。

うまく活用し、存分に守護霊にお働きいただけば、どんなことでも必ず乗り越えていけるはずです。