第一章 気学の基本
運・不運をどう見るか
エネルギー活用術としての気学
よく「あの人は運がいい」とか「あの人は運が悪い」というような言葉を耳にします。
確かに世の中には、何をやってもトントン拍子に進む人と、本人は結構頑張っているつもりなのに今一つパッとしない人がいるようです。運の良し悪しというのは、生まれつき決まっているものなのでしょうか。
「そうです」と言ってしまうとミもフタもありませんが、だいたい運勢の七割から八割は生まれたときに決まっています。
これを先天運と言い、文字通り先天的に持って生まれた運です。
四柱推命では、生まれたときの、年・月・日・時間の四つの相関を厳密に算出して、かなり細かなところまで一生の運の図式がビシッと出ます。
よく的中率が九十何パーセントだとか言われていますが、これはお腹の中に生命が宿ってから先天運というものが醸造されて、まさに出てこようという一瞬、つまりオギャーと生まれてくるその瞬間に運命の大半が決まっているからであり、四柱推命ではそこを見ているからです。
しかし、すべての運が生まれたときに決定しているわけではありません。先天運に対して後天運というものがあり、これは生まれてから後のさまざまな条件の中で形成されます。
割合からいえば二割から三割ということになりますが、この部分が現実社会で成功できるか否かの鍵を握っていると言っても過言ではないのです。
手相では、左手で先天運、右手で後天運を見ますが、左右がまったく同じ手相という人はいません。
面白いのは、その人の努力や生き方によって手相もどんどん変わっていくことです。もっと分かりやすいのが人相でしょう。
「相」というのは表面に現れたものですから、その奥にある本質が変わればおのずと相が変わり、つまり運が変化していくわけです。
また、タロットカードは、現在はこういう状態で、先行きはどうなるかということを現在その人が持っている「運気」でみます。周易やおみくじやトランプ占いなども基本的には同じ種類のものです。
それぞれ特色のある占いがいろいろありますが、そこに出た結果、つまり運の良し悪しに対して、怯えたり逆に有頂天になったりするべきではありません。
「良いことだけ信じて悪いことは信じない」というのも一つの見識ですが、極端に自分本位な解釈というのもいただけません。
大切なのは、それをどう受けとめ、自分の人生を具体的にどう改善していくかということです。
そもそも運とは、読んで字のごとく「運び」です。運・不運というのは「運ぶか、運ばざるか」、あるいは「運びがいいか、悪いか」なのです。
悪いものはなるべく運ばないようにして、良いものをどんどん運べば、人生を吉の方向へグイグイと引っ張っていくことができます。つまり、開運していくわけです。
運勢を改善するにも幾つかの方法があります。印鑑は社運や社会運、家相は健康や家庭運、墓相は子孫の問題や繁栄、また姓名判断は性格や職業運や社会運などの後天的開運をはかる技術です。
しかし、体系だって理解しやすく、誰でも手軽に実践でき、しかも総合的な後天運の改善に効果が大きいという点で筆頭にあげられるのは、何といっても気学でしょう。
運命を改善する気学
気学の特色を一言で言えば、自ら積極的に動くことによって運(すなわち「運び」)を変えることです。数ある占いの中でも、開運法としての側面が非常に強いものだと言えます。
あらかじめお断りしておきますが、運勢を改善していく一番の決め手は本人の努力です。目標に向かって一生懸命努力することで、弱い運を強い運に変える原動力や機縁が生まれてくるのです。
しかし、ただやみくもに動いたのでは、なかなか望んだ通りの結果を得ることはできません。大切なのは、しかるべき時にしかるべき方向に動くことで、逆に動かずじっとしていたほうがいい場合もあるのです。
それを知るためには、運命に働く天の法則を理解することが必要です。森羅万象あらゆるものは一時もとどまることなく常に変化を続けています。
表面に現れた現象だけを追っていくとその根底にある法則は見えにくいものですが、気学の場合は、系統だった理論に基づいているので、本を読んで勉強するだけで、誰でも基本的な見方は身につきます。
このノウハウを身に付ければ、さまざまな事柄のおおまかな流れが見えてきます。自分自身の運勢や周囲の人間関係の変化はもとより、広くは社会全般、つまりは世の中の流れというものもある程度は掴めるようになります。
占いだけに頼ると偏りが出ますが、それまで培ってきた学問や社会的な経験に加えて、また違った角度からの世界観を獲得すれば、これは大きな財産です。
そして、ある程度基本を修得したら、次に大事なのは、それをどんどん活用することです。後ほど詳しく説明しますが、気学では、働きの違う九種類のエネルギーを組み合わせて取り入れることができます。
ですから、単に漠然と「最近、運が良くなっ「た」というだけでなく、いろいろ目的に応じた使い方ができるのです。これが気学を活用する最大の魅力でしょう。
基本的なところでは、自分の性格や運気の弱点をカバーすることもできるし、長所さらに伸ばすという使い方もあります。
全体を底上げすることもできるし、たとえば金運なら金運に焦点を当て、そこを開花させていくこともできる。
また、受験や結婚就職など人生の節目に合せて最大限の効果が出るように布石を打っておくこともできます。
勉強を深めればそれだけ応用範囲が広がり、自在に使いこなせるようになっていくわけです。
もとより、一生を通じた大きな運勢の流れというものは、そう簡単に変えられるものではありません。しかし、大きな運勢の流れも小さな努力の積み重ねなのです。
気学を勉強することで努力の方向性を明確にすることができます。また、気学を実践することで努力が何倍にも結実します。
それを繰り返すことによって、今までの運命の流れを変えることができます。そして、ある程度思いのままに運命を創造していくことも可能なのです。
気学はメイド・イン・ジャパンの占い
ところで、気学というと、中国何千年ということを謳い文句にするものが多く、一般にもそうしたイメージが定着しているようです。
しかし、実は気学はメイド・イン・ジャパンの占いなのです。
創始者は園田真次郎という人で、大正時代、荻窪に大正館という拠点をつくり、ここから全国に広まりました。気学発祥の地は東京・武蔵野の荻窪なのです。
メイド・イン・ジャパンの古いですが、もとよりその源流は中国の十干十二支や九宮(気学の九星にあたる)にあります。
ちょっと専門家が使う気学盤(図1/後天定位盤)を見てみましょう。幾つもの要素が重なりあっていることが分かると思います。
複雑な見方の中から、九宮を取り出し、それを基本として、陰陽五行説、干支学(十干十二支)や易の八卦などを組み合わせて作ったものです。
したがって方位学という場合は気学や奇門遁甲などが入っています。
見てお分かりのように、気学盤の一から九の数字の配置は、縦横斜め、足すとそれぞれ数はどれも十五になり、一種の魔方陣です。

この数字の配列の元になっているのは「洛書」(図2A)と呼ばれるもので、夏の国王が洪水を治めたとき、洛水という河から神様のお告げによりあらわれた神の使いの亀の背中にあった九つの文様を絵図式化したものと伝わっています。
また「洛書」と対を成す「河図」(図2B)というものも伝えられています。
古代中国の伝説で、伏義王の時、黄河に現れた龍のような馬のような動物の背中のつむじの形状を写しとったという文様で、易の八卦はこれをかたどったとされています。
気学というのは、中国に古くから伝わり、歴史の中で実践検証され、研究が深められてきたさまざまな叡智を、日本流に解り易く組み合わせて作られたもの、というのが正確な言い方ということになるでしょう。
たとえるなら、ラジオとテープレコーダーとCDを組み合わせてCDラジカセという新しい商品が生まれたように、それぞれの長所を取り入れることで非常に使い勝手がよいものができたわけです。
ただ、一口に気学といっても、実は流派の違いによって、それぞれ少しずつ見方が異なる部分があります。
私は十六歳のときから気学の勉強を始め、各流派の方法を比較検討し、身をもって実験を繰り返し、その効果を試してきました。
さまざまな文献をあさり、また疑問点があれば、実際に気学家をたずねて質問をぶつけ、解答を得て勉強を深めてきました。
気学というのは奥が深いもので、勉強を進めれば進めるほど、また新しい疑問が浮かび上がってきます。
こんな話をすると、これから本格的に勉強しようという人がやる気をなくしてしまうかもしれませんが、勉強を進めていけば必ずどこかで突き当たる問題ですから、最初のうちにしっかりとしたスタンスを身につけておいたほうがいいと思います。
ということで、本書は入門書であり、初めての方でもすぐに実践できることを第一に書き進めましたが、これまで曖昧になっていた問題、諸説紛々して見極めが難しい問題についても、これまで私が研究してきた成果を統合し、かなり突っ込んだ部分まで解説してあります。
また、一般の入門書や解説書には載っていない奥義とされているような内容も随所に散りばめてあります。
私は現在、「新生気学研究会」を主宰し、後進の育成にあたっています。この一冊を繰り返し読み込んで内容を完全にマスターすれば、プロとして通用する基本レベルは体得できると言い切ってもいいでしょう。
後は活用あるのみです。
九種類のエネルギーを自在に操る
万物をつかさどる陰陽五行説
では、気学の最も基本となる原理原則から説明していきましょう。
先ほど簡単に触れたように、気学は方位学の一種です。よく方位がいいとか、悪いとか言いますが、なぜ方位が人間の運命に影響を与えるのでしょうか。
実は私たちが住んでいる地球や宇宙では、ある法則性をもって、さまざまなエネルギーが常に循環しています。
奇門遁甲学で有名な内藤氏は、このエネルギーを「些子」と呼んでいますが、大雑把に分類しても、根源をなす陰陽、その働きである五行をはじめ、天は十干(天干)、地は十二支(地支)というように、さまざまな性質の異なるエネルギーが相関しながら交錯している。何となくで結構ですからイメージを思い描いてみてください。
森羅万象を支配し、あるいは形作るこうしたエネルギーを、自分が移動することによって吸収し、運勢の流れを変えていこうというのが、気学の基本的な考え方です。
動く時と方角によってエネルギーの種類や強さが違うので、旅行や移転の時期を選ぶことによって、自分の望む効果を自在に選択することができます。
五行が奇門遁甲の九宮における九種類の気の種類や流れに分類されたものを九星と呼び、そこに、十干と十二支が結びついたものが、いわゆる「干支気学」というものです。
順を追って説明していきますが、まずは五行に対応した九星、すなわち九種類のエネルギーの働きをしっかりと頭に入れることです。
気学の基本となる九星には、それぞれ次のような呼び名が付いています。
①一白水星(いっぱくすいせい)
②二黒土星(じこくどせい)
③三碧木星(さんぺきもくせい)
④四緑木星(しろくもくせい)
⑤五黄土星(ごおうどせい)
⑥六白金星(ろっぱくきんせい)
⑦七赤金星(しちせききんせい)
⑧八白土星(はっぱくどせい)
⑨九紫火星(きゅうしかせい)
「星」という字を使っていますが、九星は実際の惑星の運行と対応しているわけではありません。
ここが、西洋占星術との違いです。あくまでも、大宇宙の五行のエネルギーの流れであると理解してください。これが干支と結びつくと、例えば、子の一白、卯の一白、午の一白、酉の一白となり、さらに細かくその性質が分類されます。
五行と九星の相関
一白水星二黒土星三碧木星・・・・・・というように、九星のエネルギーの働きは、木(もく)、火(か)、土(ど)金(こん)、水(すい)の五つに分類されています。
古来中国では、万物はこの五つの元素から構成されていると考えられてきました。これを「陰陽五行説」と言います。
万物すなわち宇宙と自然の働きは全て太極の働きであると捉え、太極が動く時に陰と陽の働きに分かれ、陰陽が動く時に五行を形成すると考える。
概略を言えばそういうことになりますが、実はこれが易の根本精神となるものです。
また、老子に謂う「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は全てを生ず」とある真義であり、この場合の「三」が五行のことなのです。
突き詰めて行けば東洋哲学の真髄にまで行き着く陰陽五行説ですが、気学では五行をさらに九種類の働きに振り分けることによって、実用性を高めています。
深遠なる理論を背景に置きながらも、使い勝手を重視したことに気学が広まっていった最大の理由があると言えるでしょう。
しかし、その根本にあるのは陰陽五行説ですから、ここを理解しておかないと後々必ず混乱します。特に五行と九星の相関関係はしっかり押えておいてください。
相生(生気・退気・比和)
九星に対して五行ですから、この中には同じ系統の星があります。
たとえば土星は、二黒・五黄・八白と三つあります。土星は土に象徴されるエネルギーの働きを意味しますが、同じ土でも二黒土星は庭の土や大地、五黄土星は原野、荒野八白土星は山であり積み上がっていく土というように、少し性格は違います。
これに対して、火をあらわす火星は九紫火星だけ、水をあらわす水星は一白水星だけ。火と水はそれぞれ一個ずつしかありません。
木星は三碧と四緑の二つがあります。三碧木星と四緑木星では、その性質は違いますが、同じ五行に属する星は兄弟星です。兄弟星ですから仲がいい。
人間関係でいえば相性がよく互いに助け合う関係、方位でいえば吉方位になります。
つまり、三碧木星の人にとっては四緑木星の方位が吉方位になり、逆に四緑木星の人にとっては三碧木星の方位が吉方位になるわけです。
このように、それぞれの星には五行の相関による相性があり、相性のいい関係を「相生」と言います。
相生の中でも、同じ五行の星、つまり兄弟星は「比和」と言い中吉とされています。
ただし、自分と同じ九星は人間関係においては吉ですが、方位においては本命殺で大凶となりますから注意してください。
【五行と九星の相関関係表1】
★木
三碧(若草)
四緑(樹木)
★火
九紫(火)
★土
二黒(大地)
五黄(原野)
八白(山)
★金
六白(鉱石)
七赤(加工石)
★水
一白(水)
生気(大吉)と退気(小吉)
兄弟星が比和で中古ならば、大吉や小吉というのも、もちろんあります。これは、木、火、土、金、水、そのものの性質を考えると分かりやすいでしょう。
🔳木生火(もくしょうか)=木は火を生みて燃やす。
🔳火生土(かしょうど)=火は燃え尽きて灰となり、土となりて帰す
🔳土生金(しょうきん)=土の中から金属が生まれる
🔳金生水(きんしょうすい)=金属の表面に水滴が生まれる
🔳水生木(すいしょうもく)=水は木を育て、枝は水によりて生う
「木生火」。すなわち、木というものがあって、はじめて火は燃えることができるわけです。
わけもなく空中で燃えている火などありません。木に宿ることによって火は燃えるのです。
つまり、火の五行を持つ九紫火星の人にとって、三碧、四緑の木星は、自分を生かしてくれる有り難い星ということになります。
相性において、相手によって自分が生かされる関係を「生気」と言い、これは大吉です。
逆に、三碧や四緑木星の人は、自分が努力をして、文字通り身を粉にして火を燃やすわけです。相性において、木星の人にとっての火星のように、自分が相手を生かす関係は「退気」と呼ばれ小吉とされています。
では、「火生土」はどうでしょう。火が燃えると灰になり土に返ります。つまり、土は火によって生み出されるのですから、土星の人、つまり、二黒、五黄、八白にとって九紫火星が生気で大吉。九紫火星の人は燃え尽きるほど努力をして灰になるのですから、九紫火星にとって土星は退気で小吉です。
続いて「土生金」。土が何を生み出すかといえば金属です。鉄鉱石でもボーキサイトでも、みんな地中から掘り起こされます。
空中からパッとは出てきませんし、木にも実りません。ましてや、冷蔵庫からも、下駄箱からも出て来ません。当り前です。
ですから、六白金星七赤金星の人にとっては、土の気を持つ二黒、五黄、八白の土星の人が大吉なのです。
ただし、五黄土星は、人間関係では大吉でも「方位」におい五黄殺で誰にとっても大凶となりますから、五黄土星の方位へ動くのはよくありません。土星の人にとっては、六白、七赤金星は小吉です。
「金生水」というのは、金属の表面に水蒸気が集まって水滴を作る現象をあらわしています。一白水星の人は、六白、七赤金星に助けられて大吉。金星の人にとっては一白水星は小吉です。
そして、「水生木」。樹木が育つためには水が不可欠ですから、これは分かりやすいと思います。三碧、四緑の木星人にとっては一白水星は自分を育んでくれる対象ですから大吉。
水は木に助けてもらえるわけではありませんので、一白水星の人にとっては、三碧、四緑の木星は小吉です。
こうして育った樹木は、最初に戻って「木生火」で、火を生み出します。五行の相生の関係は、図3のように循環しているわけです。

五行の相剋
相性がいい五行がある一方で、反対に相性の悪い五行というのもあります。これは、「相剋」と呼ばれ凶の関係です。これも五行それぞれの性格を考えると、理解しやすいでしょう。
【相剋】
🔳木尅土(もくこくど)=木は土をして養分を吸い上げる
🔳土剋水(どこくすい)=土は水をして濁らせ、塞き止める
🔳水剋火(すいこくか)=水は火をして消す
🔳火剋金(かこくきん)=火は金属をして溶かす
🔳金剋木(きんこくもく)=金属の刃物が木を起して切る
相剋において、特に自分を剋する相手を「死気」と言い大凶です。逆に自分が相手をする場合は「殺気」で、これは小凶です。
たとえば一白水星の人ならば、二黒・五黄・八白の三つの土星は、「土剋水」で死気に当たり、九紫火星との関係は「水剋火」ですから殺気ということになります。逆に九紫火星の人から見れば一白水星は死気です。

人間関係の相性を見る場合の注意点
これから、自分がどの九星のエネルギーを強く受けているかを見ていきますが、その前に一つお断りしておきたいと思います。五行の相生相剋は方位だけでなく、人間関係にも働きますが、その活用には注意していただきたいのです。
自分の九星が分かり、また周囲のいろいろな人の星を計算していくと、「ああ、この人は九紫火星か。だから仲良しなんだ」「あの人は五黄土星・・・・・・。どおりで私とは合わないと思った」というように、相生、相の関係が理解しやすいだろうと思います。
プラスの組み合わせとマイナスの組み合わせがありますから、相性のいい星の人と付き合えばうまく行きます。合わない人は避けていったら、心地よい人間関係に恵まれるということになるでしょう。
しかし、相性の問題は、実はそう単純なものではありません。実際の鑑定では、年盤だけでなく月盤も重視します。それに加え、干支や命宮、そして生まれた日や時間も考慮する必要があります。
さらに苗字と苗字の数霊とその相性やホロスコープ、あるいは先祖や前世や生まれた地方の習慣や特色なども含めて、いろいろな要素が絡んでくるわけです。気学で大まかには解っても、最終的な人と人との相性は、そう簡単には判断できません。
また、たとえ相剋であっても、時には合わない人間と一緒にやっていかなければならないこともあります。世の中、そんなに合う人ばかりがいるわけではありません。
あまり合わない人とやっていく場合に必要なのは、礼節と知性です。たとえ感情的にしっくりいかなくても、それさえわきまえていれば、どんな相性のよくない人とでも、それなりにうまくやっていけるものです。
星の意味するものが分かり、自分というものが分かったら、相性のいい場合には喜び、相性が悪い場合には、知性と礼節が必要なのだと考え、誰とでも仲良くしていくことが大切です。
相性といえば気になるのは結婚ですが、これも一番大事なのは、「この人と結婚しよう!」と思う直感と決心です。相性をあまり見すぎたらチャンスを逃すし、いろいろな要素を考え出したら誰と結婚したらいいのか分らなくなります。
相性を見る場合は、あくまで相手を思いやり、互いの足りない部分を補い合って、よりよい関係を築いていくための補助的要素と考えるようにしてください。

自分の本命星を探そう
九星の性格と象意
さて、いよいよあなたの九星を見ていくことにしましょう。九星はある種の法則性に基づいて循環しており、ここで大切になるのが方位です。
気学では、北、東北、東、東南、南、西南、西、西北の八方位を基本としています。九星で八方位ですから、一つ余りますが、その星は中心(中宮)に回っています。どの方位にどの星が入るかは年、月、日、さらに細かくいえば二時間ごとに刻々と移り変わっています。この詳しい説明は次章で述べることにします。
人は、それぞれ生まれたときに、方位に対応した九星のエネルギーの影響を受けています。それを本命星と言い、年、月、日、それぞれがあります。生まれたときに九星の中心に回っている星が、あなたの本命星です。
一般に、ただ本命星という場合は年の本命星のことを言い、月の本命星を月命星、日の本命星を日命星と呼び、これと区別しています。まずは、自分の生まれ年の本命星を知ることが気学のはじまりです。
では、次ページの早見表(表3)で自分の本命星が何かを探してください。その星のエネルギーをあなたは一番強く受けているわけです。
このとき、注意していただきたいのは、気学では旧暦を基本としており、一年は立春(毎年二月四日、あるいは二月五日)からはじまり、節分(立春の前日、つまり二月三日、閏年のみ二月四日)で終わるということです。たとえば昭和五十年二月三日生まれの人の本命星は、七赤金星ではなく昭和四九年生まれと同じ八白土星となります。
運命創造は自分自身を知ることから
では、九星のエネルギーがどのように私たちの性格や運命の傾向に反映しているのか、基本的なことから見ていくことにしましょう。
私たちは皆それぞれの運命を背負って生まれてきます。裕福な家に生まれる人もいれば、貧乏な家に生まれる人もいる。
これまで非常に順調に歩んできた方もいれば、何か物事が思うように進まなかったり、突然の不運に見舞われた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、現状を嘆いていてもしかたありません。いかにそこから自分の運命を拓いていくか。自分の人生を築き上げていくか。これは本人の決意と努力にかかっています。
ただ、私たちは、みな一人ひとり顔が違うように、性格も違えば、持ち味も違います。
また、生まれたときの星回りによって、どうしても抵抗しきれない宿命的な部分があることも確かなのです。実際、ある人が成功したという方法をそっくりマネても、誰もが同じような成果が期待できるものではありません。
まずは自分自身を知ること。そこから、どういう部分を伸ばし、どこを改善していけばいいかを探ることが、運命創造の近道です。
【一白水星の人の性格】
🔳柔軟な社交性の持ち主です。人の気持ちを押しはかる駆け引きがうまく、どんな環境でも自分の才能を発揮する順応性と押しの強さがあります。
🔳義理人情に厚く、他人の面倒をよく見るので人から慕われますが、苦労性で、気苦労が絶えません。
🔳頭脳明晰で、注意深く器用に物事をなし遂げます。ただし、いったん形が出来上がると投げ出してしまうことがあるようです。
🔳自分の真意を見せたがらない傾向があります。困っても人に相談せず一人で悩んだ他人が忠告をしてくれても素直に受け入れません。
🔳中年運
九星の中で唯一、水の気を持っているのが一白水星です。水は状況によってさまざまに姿を変えます。桶の中に入れれば丸くなり、升に注げば四角くなる。このように水の気を持つ一白水星の人は、周囲に合わせて姿を変える自在性があります。
反面、水は切っても切れない。要するに、掴みどころのないところがあります。頭はよいのですが、論理よりも感性でものを判断するタイプ。
でありながら、数字に強く計算高いところがあります。水は常温では液体ですが、寒ければ氷結し固体となり、沸かせばお湯となり、また水蒸気となって空気中に消えます。コロコロ変わるので、自分でも分からなくなることがあるようです。
【二黒土星の人の性格】
🔳勤勉実直な努力家です。一度着手したことは、どんなに困難でも決して放り出さず、粘り強く完成させる忍耐力があります。
🔳性格は温和で、極めて寛容。協調性に富み、ナンバー2のポジションで能力を発揮する補佐役タイプです。年長者との交際を好み、助力を得て好結果を出します。
🔳考察力や理解力に優れ、几帳面ですから、着実に早く物事を習得します。
🔳大きな夢を思い描きたがりますが、決断力に欠け、何事も他人を頼りにしがちで、自分一人で思い切った行動ができません。
🔳晩年運。
土の気を持つ二黒土星は、種を蒔き、それを育んでいく作用があります。従って、女性の二黒土星は主婦として母としては最高です。財布の紐は堅いし、従順で真面目に一生懸命やります。男性の場合は、優柔不断でどこか頼り無いところがあるようです。
ところが、男性の二黒土星は営業には向いているのです。目立ったところはないけれど、真面目にコツコツとやって、確実に結果を出します。地道な努力を続けて組織内でナンバー2にまで登りつめていくタイプです。夢見がちなところもありますが、派手なことは避け、地道な方法を取ることにより運も開いていきます。
【三碧木星の人の性格】
🔳熱しやすく冷めやすい短期集中型です。感受性が強く活動的で、新しいものに向かって突き進む姿勢には、目を見張るものがあります。
🔳明るく陽気で愛情豊か。進んで人に親しむ親切な社交家で、義侠心もあります。
🔳時には感情のままに激しやすい傾向がありますが、さっぱりとした性格で後に尾を引きません。
🔳万事に積極的で、一か所にじっとしていられず、自分の思いのまま行動するので、反感を買ったり、口が災いして人間関係がうまく行かないことがあります。また、体裁よく安請け合いして実行しないことが案外多いようです。
🔳初年運。
木星は仁の心、つまり愛情豊かな人が多いようです。また、感受性が強く、高い文化的な咀嚼力を持っています。
三碧木星を一言で言えば、ちゃっかり星。女性の場合、潜在的玉の輿欲求型で、自分よりもお金も地位もある人と結婚するケースが圧倒的です。男性も要領のいい方が多い。エネルギーにあふれ、人と接することも巧みなので、早くして出世します。ただし、ついつい先走る傾向があります。行動力はありますが、後始末をするのはヘタなので注意が必要です。
【四緑木星の人の性格】
🔳人当たりのよい柔和で優しい性格です。目上の人から引き立てを受けて、社会的な信用を得、若いうちに成功の機会に恵まれます。
🔳周囲との調和を重んじ、他人の気持ちを素早く察知しますが、内面では我を曲げず、なかなか本心を見せない用心深さがあります。
🔳企画力に富んだアイデアマンで、それを実行に移す気概も併せ持っています。
🔳優柔不断な部分があり、先行きの不安に対する取り越し苦労で、せっかくのチャンスを生かせないことがあるようです。
🔳初年運。
三碧と四緑は同じ木星同士で兄弟星。大変によく共鳴し合います。五行の相性としては互いに助け合う関係で、比和ですが、どうも三碧木星が生気、四緑木星が退気という関係に近いようです。いつもおいしいところは三碧木星に持って行かれる。四緑木星は大様なのです。
四緑木星は易では「巽」で風を表します。風というのは、どこから吹いて、どこへ行くのか分かりません。人当たりはいいのですが、いろいろな物に目移りしやすく、また、話に乗せられやすい傾向があります。
【五黄土星の人の性格】
🔳義侠心に富んだリーダーシップの持ち主で、人の上に立って物事を成就させる行動力があります。
🔳寛大で人情味にあふれた正義派タイプですが、気位が高く強情。偏屈で気難しい部分があります。
🔳強い運勢を持ち、他人から助けられることも多いのですが、自分の能力を過信し、傲慢になって人を侮りやすく敵を多くつくる傾向があります。異性関係のトラブルにも注意が必要です。
🔳大胆で豪気に見えますが、内面には非常に繊細な力を持っています。
🔳晩年運
五黄土星は陰の極まりで、すべてを土に返す激しい働きがあります。しかし、「陰極まりて陽」で、九星中で一番強い「帝王の星」と言われているのもこの星です。
支配者の星ですから、人の下で働くというのは性にあいません。人の上に立って成功するというのが五黄土星の人の特徴です。
しかし「王様か乞食か」と言われるように、一歩間違えば際限なく落ちていくというように極端な運命になる傾向があります。こうした五黄土星の二面性は、あらゆる面で現れます。寛大で慈悲深いかと思えば、非常に冷酷な面もあり、豪胆な性格かと思えば、内面は非常繊細です。
【六白金星の人の性格】
🔳高邁な理想の持ち主で、自尊心が強く、潔癖で人に媚びへつらうことを極端に嫌います。
🔳指導力と統制力があり、目下や後輩の面倒をよく見るので、組織のトップに立つ器ですが、短気でワガママなところがあります。
🔳無愛想で社交性に欠け、人の指図を嫌うため、目上の人からは敬遠される傾向があるようです。
🔳先を見通す高い能力があります。苦労を厭わずに粘り強く物事をなし遂げる力を持っていますが、警戒心が強く、行動が慎重になりすぎてチャンスを生かすことができないことがあります。
🔳晩年運
六白金星は陽の極まり。性格を一言で言えば、とにかく負けず嫌いです。見かけは朴訥でおとなしそうに見えますが、内面は豪気で、人に従っているようで従っていません。
気位が高くて潔癖症。また、議論好きで、口八丁手八丁ですから、これが行き過ぎると「陽極まって陰」で、鼻持ちならない、ちょっと敬遠したい人ということになってしまいます。よい方向に作用すると、計画的に考えて物事を前へ前へと進めていき、いつしか人の上に立つようになっていきます。
【七赤金星の人の性格】
🔳カンが鋭く聡明で目先が効きます。愛嬌があり社交性に富んでいるので、世渡りも上手です。
🔳弁が立ち、場面に応じて人を説き伏せる器用さを持っていますが、内面は猜疑心が強く、それが表面に出るとトラブルの原因となります。
🔳自己顕示欲が強く、見栄っ張り。計画性がなく、また気が変わりやすいので、約束を実行しないなど言動はあてにならない場合が多いようです。
🔳中期集中型。外見を気にして何でも派手にやりたがりますが、忍耐力に欠け、締めくくりが悪いところがあります。金運はありますが、散財もしやすいようです。
🔳晩年運。
七赤金星の人は男性でも女性でも度胸があります。あまり緻密に先行きのことを考えずに、「まあ、なんとかなるだろう」という感じでバーンとやってしまうタイプです。
そして、困難や苦労にあっても、パッと忘れて後に残しません。ですから、ストレスは溜まりませんが、逆に言えば、反省が少なく、同じような失敗を何度も繰り返す部分があります。やたら明るく、元気がいいのですが、どこか一つ欠けるところのあるところが七赤金星です。また、習い事が好きな人が多いようです。
【八白土星の人の性格】
🔳自信家で、熱心に物事を進め、成功させようという強い意識を持っています。
🔳強情で理屈っぽいところもあり、融通に欠けますが、性格は意外に温順で、おだてに乗りやすい人の良さがあります。
🔳新しもの好きで凝り性ですが、飽きっぽく、非常にムラッ気が強いようです。
🔳物欲が強く倹約家です。猜疑心から好機を逃しやすい傾向がある一方、人によっては一攫千金を狙って失敗することもあります。
🔳晩年運。
八白土星の人は、頂上を究めようという意識は盛んですが、どうも気が変わりやすいところがあります。
女性の場合は特に新しモノ好きで流行を追いかけるのに生き甲斐を見いだしているような方もいます。
そして、誘惑に弱く、おだてられるとすぐ乗る。八白土星でも特に山を象徴しています。俗に「お山の大将」と言いますが、男性の場合は、他人を押し退けても、トップにいないと気がすまない人が多いようです。しかし、内面を充実させていけば、人からの引き立てもあります。
【九紫火星の人の性格】
🔳陽性の強い運気で、明るく活発。人の上に立つことを好み、万事において中心的に行動を起こそうとします。
🔳聡明で先見性があり、また感受性が鋭く、知的探究心や美的追求心に優れています。・気位が高く名誉を重んじ、見栄を張ったり、体裁を飾るところがあります。じっとしていられない性格で、万事派手好みで外出好きです。
🔳自己中心的で、他人を見下したりすることがあります。表面の明るさとは裏腹に内面に弱さを抱えており、情緒が安定しないことがあるようです。
🔳中年運
火を象徴する九紫火星は、美しさと激しさの両面を持っています。燃え盛る炎のように上昇指向が強く、高い理想や志を持っています。
自分というものをハッキリと持っている。それが、人を照らす明るさにも作用すればいいのですが、自分の世界に入り込んで、人を寄せつけない部分があります。また、自分も人の心の中に入っていくのが苦手です。炎の中心に暗い部分があるように、九紫火星の人は、内側に意外な弱を抱えています。その弱さを隠すためにプライドを保とうとするのです。
象意について
九星は、人の性格や運命に影響を及ぼすだけでなく、世のなかのありとあらゆる物や現象と相関しています。逆にいえば、森羅万象すべての概念は、九種類に分類することができるわけです。
分類された一つひとつの概念を「象意」と言います。
たとえば、一白水星の象意には、悩み、交際、思考、部下、秘密、などがあります。これらの象意は一白水星というエネルギーの働きと密接につながっているのです。(詳しくは巻末の九星の象意一覧参照)。
最初のうちは無理に覚える必要はありませんが、基本を覚えて気学を活用する段階に入ると、象意というものが非常に大きな意味をおびてきます。ある程度勉強が進んだら、なるべくたくさんの象意を頭に入れることが、実際に気学を使いこなすうえでのポイントとなります。

九星と干支の相関
生まれ年の干支による性格の影響
本命星による性格の傾向を理解するには、自分自身をはじめ、身の周りの人の九星を割り出して、よく観察することです。それぞれの九星について典型的な性格の人を思い浮かべれば、どんなエネルギーが働いているかだいたいイメージできるでしょう。
ところで、ここで少し疑問を持たれる方もいるかもしれません。たとえば、本命星が同じ四緑木星の人でも確かにいろいろな性格の人がいます。
これは、一つには生まれ年の干支の影響を受けるからです。同じ四緑でも、子年の四緑、卯年の四緑、午年の四緑、酉年の四緑では違います。
さらに言えば、子年にも甲子、西子、戊子、庚子、王子の五種類があり、それぞれ微妙にエネルギーの働きが異なっているのです。
また、月命星の影響もあります。生まれ月の中心に回っているのが七赤金星であるか六白金星であるかで違うし、もっと細かくいえば、日命星も見なくてはなりません。
しかし、最初から余り細かいことを気にし過ぎると、使いこなせなくなってしまいます。ここではあくまで実践することに重点を置いて進め、大雑把に捉えて概説しておきましょう。
干支(天干地支)の基本
干支というのは読んで字の如し、十干甲・乙・丙・ず・・・・辛・・十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の組合せからなっています。
天干地支とも言うように、十干は天のエネルギー、十二支は地のエネルギです。これが六十年かけて一周して六十一年目に元の干支に戻るので、満六十歳を「還暦」といい、赤いチャンチャンコを着てお祝いをするわけです(日の干支は六十日で一巡します)。
しかし最近では、十二支は知っていても、自分の生まれた年の十干まで覚えている人は少ないようです。十干にも大事な意味がありますが、煩雑になりますからこの説明は続刊に回すことにします。
特に気学の場合、方位を十二支で言い表すことが多いですから、まずは十二支の方だけは確実に覚えてください。十二支は一日の時間の流れとも対応しており、その相関を考えることでおよそのニュアンスは掴めるだろうと思います。
【十二支】
⭐︎子(ね)=北
はじめの「一」と終了の「子」で「子」。物事が終わり、またそこからはじまる意味がある。夜の十一時から午前一時頃。
⭐︎丑(うし)=東北(艮・うしとら)
転換するエネルギーの流れをつなぐ「紐」という意味がある。午前一時から三時まで。
⭐︎寅(とら)=東北(艮・うしとら)
夜明け前、新しい一日に向かう変化の意味。午前三時から五時の時間帯。
⭐︎卯(う)=東
東の空がだんだんと白んできて夜が明けてくる。午前五時から七時。
⭐︎辰(たつ)=東南(巽・たつみ)
日を浴びて陽炎が上り立つ。七時から九時。
⭐︎巳(み)=東南(巽・たつみ)
太陽がどんどんと高くなり物事が隆起していく。九時から十一時。
⭐︎午(うま)=南
「正午」を挟んで午前と午後が分かれるように、物事の境、転換。午前十一時から午後一時の時間帯。
⭐︎未(ひつじ)=西南(坤・ひつじさる)
「未(いまだ)」という字が示すように、まだ夕刻にはならず太陽は照っている。午後一時から三時頃。
⭐︎申(さる)=西南(坤・ひつじさる)
ようやく陽射しは陰に入り、夕方の気が「伸びてくる。三時から五時の時間帯。
⭐︎酉(とり)=西
一日も終わりに近づき、変化して物事が成っていく。午後五時から七時頃。
⭐︎戌(いぬ)=西北(乾・いぬい)
滅んでいくという意味と、守る、留めるという意味がある。午後七時から九時頃まで。
⭐︎亥(い)=西北(乾・いぬい)
隠れる、閉塞する。また、物が地中で結実する。午後九時から十一時。

十二支と九星による性格
では、生まれ年の十二支が性格にどんな影響を与えるか簡単に見ていくことにしましょう。干支気学では十干の要素も絡んでくるわけですが、ここでは省略します。
生まれ年の十二支も、旧暦では立春から節分までが区切りになります。ですから、たとえば昭和五十年二月三日生まれの人の十二支は卯年ではなく、寅年ということになります。
なお、次章で説明する九星の運動法則との相関で、一つの本命星に対して対応する十二支は四つだけということになります。
たとえば、本命星が八白土星ならば、寅、巳、申、亥のいずれかに該当するはずです。卯の八白ということはありませんから、次の組み合わせに当てはまらないという方は、巻末の一覧表で自分の生まれ年をもう度確認してください。
★一白水星
<子年一白>
プライドが高く何事も慎重に考えるタイプ。心根は暖かく人にも親切だが、理屈っぽいところがあり誤解を受けやすい。倹約家なので多少の蓄財はできるが、ケチと言われることもある。
<卯年一白>
性格は温和で明るく、社交性もあるので、人から愛される。ただし、自意識過剰でワガママが出やすいので注意。その割には思い切った決断ができずにチャンスを逃すことがある。忍耐力にも乏しい。
<午年一白>
口八丁手八丁、駆け引き上手で押しも強い。外面を気にして他人に自分の弱みを見せるのを極度に嫌うので損をすることも。活動的で、万事に気移りが激しく、一ヶ所にじっとしていられないタイプ。
<酉年一白>
目標実現に向けた意欲が強く先見の明もある。しかし、万事に慎重すぎて決断力に乏しいために、チャンスを掴み損ねる傾向が見られる。また、見栄っ張りで、やや誠意に欠けるところがある。
★二黑土星
<寅年二黒>
しっかりとした意志を持ち、義侠心に富む。ただし、我が強く、時に人を見下す傾向があるので注意が必要。決断力にはやや欠けるところがあるが、一度決めると今度は周囲の意見を聞かず一徹となってしまう。
<巳年二黒>
企画立案力に長けたオシャレなプランナータイプ。ただし、決断力と実行力が乏しいために計画倒れになることも。また、疑い深く、嫉妬心が強く、他人の短所を指摘する傾向があるので注意が必要。
<申年二黒>
器用で機知に富んだアイデアマン。愛嬌もあり人に好かれるタイプで、世渡り上手。ただし、やや軽率なところがある。また、飽きっぽい性格で、金銭面においてもルーズな面があるようだ。
<亥年二黒>
地味だが、忍耐強く物事をやり遂げる相当な根性の持ち主。頑固で他人の意見を聞き入れない傾向がある。正直で清廉潔白な精神を持っているが、カッとなりやすい性格なので、短気に注意。
★三碧木星
<丑年三碧>
正直で真面目な性格で社交性もあるが、若干気難しい。人の引き立ても受けるが、自他の状況をよく考えずに軽はずみな行動をして、後で困ることも。ただ、非常に忍耐力があるので、目的は達成する。
<辰年三碧>
真面目で忍耐強く、かつ大胆。非常に自信家だが、一面焦りやすく、感情を抑えるのが苦手なので人間関係には注意が必要。浮き沈みが激しい時期もあるが、弱点を克服すれば人の助けが得られる。
<未年三碧>
思慮深く万事に慎重なタイプ。また、見返りを求めず、困った人に手を差し伸べる優しさがある。ただ、心配性で取り越し苦労が多く、心が休まらない。グチが多く、また腹を立てやすい点にも注意。
<戌年三碧>
世話好きなお人よしだが、偏屈なところがある。そのため人から誤解されたり、逆にうまく利用されたりと、人間関係の葛藤に悩まされることが多い。実行力があるので、人に使われるより独立して道が開く。
★四緑木星
〈子年四緑〉
正直で温和な性格で好印象を与えるが、人付き合いは稚拙な部分がある。特にお酒や色恋が絡む問題には気をつけたい。また浪費癖もある。弱点を克服すれば目上の人から引き立てられチャンスを掴める。
〈卯年四緑〉
ナイーブで優しく世話好き。やや気概に欠け、人の目が気になることが多い。周囲に流されてしまい、やることが徹底しない傾向があるが、自分のポジションを押さえると真価を発揮する。
〈午年四緑〉
社交的でお人よし。決断力と実行力があり、チャンスを掴めば波に乗って持ち味を発揮するが、思慮深さに欠け人に騙されやすいので悪ノリは禁物。お酒と異性問題に注意。感情的なムラも多い。
〈酉年四緑〉
理想が高く、慎重で考え深い。強情で人の意見を受け入れない割には、気の迷いが多く、なかなか決断できずにチャンスを逃すこともある。行動もスローペース。人からの引き立てには恵まれる。
★五黄土星
〈寅年五黄〉
自尊心が強く、負けず嫌いで一徹な性格。少し理屈っぽく、人に厳しくあたることもあるが、基本的には寛容で、義侠心が厚いリーダータイプ。強情でワガママ。人の風下に立つことはガマンできない。
〈巳年五黄〉
意欲に富んだ努力家で、果敢に前進する強さと忍耐力を持つ。人の引き立てを受けて、運が開くのは早い。面倒見もいいが、強情で意外に猜疑心が強く、また他人の成功を妬みやすい側面もある。
〈申年五黄〉
頭の回転がよく、行動も敏速で物事に素早く対応する。ただし、やや裏表がある性格で、気難しいところがあるので人から敬遠される場合も。また、物事のケジメがつかず締めくくりが悪いのも難点。
〈亥年五黄〉
目標に向かって果敢に挑み、一直線に突き進むタイプ。純粋な心の持ち主で実行力にも優れるが、相当に頑固、強情なので周囲の理解は得にくい。また、引き際を心得ずに失敗する傾向もある。
★六白金星
〈丑年六白〉
正直で忍耐力があり頭もいい。親切で人にも愛されるが、プライドが高く多少頑固。先見の明があり、仕事は熱心で実行力にも優れている。ただし、感情の起伏が激しく短気で損をすることがある。
〈辰年六白〉
インテリジェンスに溢れ品位を重んじる。人の風下に立つことを嫌い、思い立ったことは貫く強い意志の持ち主だが、やや慎重さに欠ける。また、自分の否を認めず周囲から反感を買う傾向がある。
〈未年六白〉
気位が高く何事も慎重に考えるタイプ。失敗は少ないが、慎重になりすぎて大きなチャンスを逃がすことも。また、正直で親切なので人から愛されるが、騙されやすい側面もあるので注意が必要。
〈戌年六白〉
義理人情に篤く世話好きなタイプで、人から引き立てが得られる。ただし、人のためによかれと思って走り回るので苦労は多い。また、強情で偏屈なところがあるので誤解されることもある。
★七赤金星
〈子年七赤〉
ユーモアに溢れた交際上手で人に愛される。ただし、口が先に立って実行力が伴わないと誠意に欠けることになるので注意。チャンスはたびたびあるが、目先のことにこだわりすぎると失敗する。
〈卯年七赤〉
世話好きで義侠心もあり、頼まれると嫌とは言えないタイプ。人から好かれるが、見栄を張ってものごとを大袈裟に言う傾向があるので、後からいろいろ苦労することも多い。派手好きである。
〈午年七赤〉
豪放なタイプで押しが強く駆け引きもうまい。悪意はないが、口で言ったことと行いが一致しない部分があり、注意しないと信用を失う。また、豪華な雰囲気を好み外見を飾りたがるので散財しやすい。
〈酉年七赤〉
弁舌爽やかな交際上手で金運にも恵まれる。ただし、派手好きで遊び好きな性格なので金銭の出入りは相当に激しい。虚名を得ようとする傾向があり、心とは裏腹のことを言うこともありそう。
★八白土星
〈寅年八白〉
親切で思いやりもあり、人に慕われる。ただし、性格は極めて強情。人に任せる度量がなく何でも自分でやらないと気が済まない。心配性で取り越し苦労も多い。また、短気ですぐにカッとなる。
〈巳年八白〉
深い慈善心の持ち主で、人から尊敬を受けることも多い。ただ、思いやりが深い反面、嫉妬心が強く、自分の人格を傷つけることになるので注意。何事にも諦めが悪く、やたらにグチが多いのも欠点。
〈申年八白〉
天性の器用さを持ち何事も如才なくこなす。アイデアマンでもあるが持続力に欠け、熱しやすく冷めやすい。人からは愛される性格だが、人を受け入れる度量に欠け、好機を逃す場合があるので注意。
〈亥年八白〉
活気に溢れた行動力の持ち主で決断も早い。チャンスにもたびたび恵まれるが、慎重さに欠けるために、軽はずみに事を起して失敗することもある。人のアドバイスを受け入れる素直さが欲しい。
★九紫火星
〈丑年九紫〉
派手好きな交際家で人から引き立ても受ける。理論家肌だが、少しワガママ。何よりの欠点は熱しやすく冷めやすいこと。また、愛情問題でもトラブルを起しやすい傾向があるので注意したい。
〈辰年九紫〉
意外な忍耐力の持ち主で、事業や学問芸術分野で大きく成功する素質がある。ただ、誘惑に弱い傾向があるので、お酒や異性関係には気をつける必要がある。浮き沈みの激しい人生にならないように。
〈未年九紫〉
真面目で正直なタイプで思慮深く、性格も優しい。表面はおおらかに見えるが、意外に苦労性で心が休まらない。人付き合いが苦痛になることもあるが、人間関係を円滑にする工夫が欲しい。
〈戌年九紫〉
実行力のある自信家で万事派手なことを好むタイプ。社交家で世話好きでもあるが、誤解されることも多い。すべてにわたって行き過ぎの傾向があるので、慎重に考えて行動するようにしたい。
月命星にあらわれる傾向
月命星というのは、自分が生まれた月の本命星です。先程述べたように九星は月ごとにも一定の法則に従って循環しており、自分が生まれた月に、九星の中心(中宮)に回っている星の影響を強く受けています。まずは、巻末の一覧表で自分の月命星を確認してください。
月命星は、同じ月の生まれでも、年の本命星が何であるかによって異なります。この点も西洋の星占いとは違いますから注意が必要です。
ただ、パターンとしては、
①一白水星、四緑木星、七赤金星が中宮の年の場合。
②二黒土星、五黄土星、八白土星が中宮の年の場合。
③三碧木星六白金星九紫火星が中宮の年の場合。
の三通りしかありませんので、慣れれば簡単に割り出すことができます。
二つ置きに一グループということですが、麻雀の好きな方なら、一四七(イースーチー)、二五八(リャンウッパー)三六九(サブロッキュー)の筋目が一固まりと覚えていただくといいでしょう。
なお、このとき注意しなければいけないのは、気学では一年を立春から節分までとしているように、旧暦を元にしていますから、毎月の節で、その月が変わるという点です。
これは次章で説明する吉方位の求め方にも影響してきます。特に四日~九日生まれの方は必ず専門家に尋ねるか、詳しい暦でチェックが必要です。
たとえば、昭和三十年九月七日生まれの方は、気学では八月生まれと見ますから、月命星は七赤金星ではなく、八白土星となります。
七歳までは日命、十八歳までは月命
では、本命星と月命星をどのように使い分ければいいのでしょう。気学では、大人の場合、本命星が七割、月命星が三割影響すると見ます。
また、子どもは、七歳までは日命星で見て、八歳から十八歳までは主に月命星で見ます。そして十八歳を過ぎたら大人と同じように本命星で見るのが基本です。
たとえば本命星が五黄土星で月命星が二黒土星という場合、十八歳まではだいたい二黒土星の性格が強く出て、十八歳を過ぎたあたりから五黄土星の作用が出てきます。
小さいときは二黒の気で育っているわけですから、子ども心に培われた内面的なものは二黒土星で、対外的なもの社会的なものは五黄土星と考えていいでしょう。
かといって、十七歳の頃は本命星はまったく関係ないのかというと、そんなことはありません。
歳を重ねるごとに、少しずつ生まれ年の影響が強まって行くのです。十九歳ぐらいまでは、まだ二黒土星の影響がかなり残っています。どこかではっきりと線引きをするのではなく、十八歳を節目とするのがおよその目安と考えた方がいいでしょう。
気になる人が、子どもの頃はどうだったのか知りたい場合は、月命星を見るとだいたい分かります。
また、子どもの頃から十八歳ぐらいまでに培われた物の考え方や人生観、趣味趣向などは、家庭生活のなかに色濃くあらわれます。
ですから、これから結婚を考えている方は、表にあらわれている性格だけでなく、月命星に示される隠れ性格も参考にされるといいかもしれません。
