ただ平坦な道を歩むぐらい苦痛なことはない。
山を乗り越えている時は平坦を望みがちであるが、
平坦に一度なれば、
飽きと物足りなさとの闘いが始まる。
ここをどう凌ぐかで、
平安な時の役立たず人間か否かがわかる。
これも己れの試練じゃと思われよ。
これを見事に乗り越えれば、
いついかなるときも天運巡り来る人となるなり。
天国か地獄かと聞かれたら
死んでみるまでわからんと言いて
只今に全力を尽くす人が
神に愛されている人である。
知らなくてもいいことを忘れる修業が
神人合一の正道である。
知っていることを体で行なうのが体現であり、
体現こそが神業である。
知っていることと知らないことを
はっきりさせるのは、
学問の始めであり、
謙譲の美を体得している人によって
はじめてなされる。
絶体絶命のピンチに立たされて人は生を体験し、
神を真近に見る。
生きても死んでも同じだといつも念じ、
精一杯やるだけだと決意した時、
人に本当の度胸が生まれる。
