大創運(Vol.16)

あとがき

この本は、みなさんが関心を持たれるホットな話題をテーマにしてみたが、いかがであったろうか。

霊界ものに興味を寄せる人々には、いささか物足りぬ面もあったかと思う。抹香くさいものが嫌いな人には、とっつきにくい部分もあったかも知れない。

しかし、限りあるページの中で、広くあまねく述べることは、神ならぬ身には難しい。もし、前者の思いを抱かれる方は「神界からの神通力」、後者の方は「強運」を合わせてお読みいただきたい。私の本は、それぞれにかかわり合いをもちながら、大いなる世界を構成しているのである。その世界とはいかなるものか。

宗教家は神霊と教えに偏し、霊能者は霊と不可思議さに偏し、一般人は科学と通念の世界に偏する傾向があるが、私たちの生きるところは、神と霊と現実との三局の調和の上にある。

そして本当の神とは、三局のバランスの妙の中におわすのである。このことは、頭でだけではなく、体得し、霊知し、具体的に理解実践しなければならない。とはいっても、絶対的な理解に到達することは不可能であるが、そこに向かう努力こそが、真の咀嚼力を養うことになるのだ。

私の筆も、時として右に揺れ、左に揺れることがあったことと思う。

しかし、いずれにしろ、「真」という海原から船出する七福の船だったのである。海原には七つの大洋があり、その海原の相、生きる生物も異なるが、これらの全てを知ろうと精進努力することが、この世に生き、この世で成功を収め、ひいては、霊の世界での快い生活を得最善の方法となるのである。

私も、ますますその航海に励まねばならない。

さて「大創運」のテーマに関して、若干補っておきたい。「悪運」の解決策がそれだ。

本書では、運を創ることを中心に述べてきたが、実際の世に生きるには、反対に運を妨げる要素を取り除く必要があるのだ。

つまり、積極的に創運策を成就させるためには、守りの策を磐石にしておかなければならないのだ。

この守りの策には、さまざまな方法がある。悪しき名前、印鑑、相、あるいは家相、さらには方位の災いを解消するといった手だてである。

しかし、もっとも肝腎なことは、霊障を取り除くことなのだ。霊障とは、霊の障りであるが、これが開運を妨げる最も大きな原因となるのである。

無論、真の原因は、悪坊、悪因縁というものであるが、これらは、奥深いところに存在しているため、直接原因として把握できるのは霊障ということになる。

霊障を解消する根本策はひたすら善徳を積むことである。しかし、即効性を考えるならば、神仏に対する誠をこめた施しを通じて行う除霊や、救霊や、供養といわれるものがある。これも善徳を積む一つになる。

もちろん、このことがオールマイティな力を発揮するとはいい難いが、私たちを苦しみから救い、明日からの気力、体力、そして運気を充実させ、幸運への糸口を作る特効薬ではあるのだ。

本書は、おどろおどろした世界に興味を持てない人々を対象にして書いたため、その点についての解説をはぶかせていただいた。

そしてまた、悪い原因についてばかり記せば、その念が悪霊やマイナス運を呼び込むことになりかねない。そのことも、解説をはぶいた理由のひとつである。

幸運を獲得するには、マイナスの要素を除き、プラスを得ることである。また、少々のマイナスならば、本書のプラスの方策を実践すればよい。攻撃は最大の防御でもあるからだ。

だが、現在、相当の危機に瀕している人は別である。注意深く、熱意をもってマイナスの除去をしなければならない。

こういった人たちは、拙著「神界からの神通力」を参照していただきたい。

一方、悪運解消などバカらしいとお思いになる方がいてもよい。だが、こういった方は、大いなる危機にあった時、「この危機ですら、実は小難である」と思っていただきたい。

あなたを、絶対神、守護神、守護霊たちが守ってくれたからこそ、大難も小難で済んでいると考えることが大切なのである。

そしてまた、その思いが感謝の念で為されるならば、劫が取れ、霊障が自然に解除されるきっかけとなるのである。すなわち、守護霊や産土神による自然除霊が無形のうちになされたというのである。

ともあれ、本書「大創運」が、みなさんに大いなる幸せを、この世に生きる悦びをもたらすことを念じて、筆を置く。